「5分の充電で800km」新キャパシタ電気自動車 Wired News Charlie Sorrel 2007年09月07日
米IBM社の元社員らが率いる米EEStor社(テキサス州)は、バッテリー技術の世界に、長らく待望されていた革命を起こそうとしている。元記事のTexas startup says it has batteries beat By GRANT SLATER, Associated Press Writer Tue Sep 4, 9:19 AM ETによると、EEStorというテキサス州オースティンの会社が、わずか5分の充電で500マイル(約800キロ)走れる電気自動車用の「電気化学バッテリの置換技術」となるコンデンサ(オジサンは古い人間なので「コンデンサ」と言われないとピンとこないのだが、最近はキャパシタという表現のほうが一般的なのかな?)の特許(Patent No. 7,033,406)を取得したそうな。 キャパシタ(コンデンサ)つーのは要するに、普通のバッテリーみたいに化学反応を利用するのでは無く、電気自体を蓄える仕掛けだが、それの革命的に効率的なモノを開発した、つーことらしい。 「これはパラダイム・シフトだ」とEEStorの発明のライセンスを受けた在トロントのZENNモーター社の最高経営責任者、イアン・クリフォードは語る。EEStorという会社はIBMでディスク装置技術の仕事をしていたリチャード・D・ウェアとカール・ネルソンという人が2001年の立ち上げた会社だそうだ。 これがマジな話だとすると、従来の400倍(!)の性能つーことになるそうで、 「どんな作り方なのか特許には書いてないじゃん」 「従来型の10倍くらいの電圧が必要なんじゃない? 普通のコンセントじゃ動かないと思うけど」 と懐疑的に見ている専門家も多いようである。 ちなみにWired Newsの編集部の補注 [日本語版編集部注:AP通信の記事によると、この技術では通常のコンセントは使えない。非常に高い電圧をかけることが必要(Maxwell Technologies社の技術と比べた場合、10倍の電圧が必要。というのは、元記事を読むと、同業他社であるMaxwell Technologies社の技術者の推測の部分である。要するに特許公報に記載されているわずかな情報から推測すると、という意味なので、ちょっと誤解を招く引用だと思うが、いずれにしてもアヤシいと思われているようである。 ま、確かに、自動車を800キロ走らせる電力をちょっと考えてみると、5分充電でつーところが胡散臭さ大爆発であるが、Maxwell Technologies社のヒトが言ってる「俺は怪しいと思うけど…俺が間違ってればすごくウレシイけどね」という感想には頷けるものがあるわな。 こーゆー風な「もしかしたら」気分があるから、永久機関詐欺に騙されるヤツが永久になくならないわけなのだが(爆) 眉につばをつけて続報を待ちましょう(笑)。 ■
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by SIGNAL-9
| 2007-09-07 18:27
| 奇妙な論理
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