新潟県
○ 採取場所 新潟浄化センター(新潟市東区下山3丁目)群馬県 西邑楽水質浄化センター(千代田町)、三日に県央水質浄化センター(玉村町)と桐生水質浄化センター(桐生市)で汚泥を採取。一キロ当たりの放射性物質を測定した結果、半減期が約三十年と長いセシウム137を一一〇~二二〇ベクレル検出。さらに、ヨウ素131(半減期約八日)を八六~一〇〇ベクレル、セシウム134(同約二年)を一〇〇~一九〇ベクレル検出した。茨城県 県下水道課によると、放射性物質の測定は、県流域下水道の那珂久慈浄化センター(ひたちなか市)と霞ケ浦浄化センター(土浦市)、さしまアクアステーション(下妻市)でそれぞれ処理した脱水汚泥と焼却灰を採取して実施した。栃木県 【5/11追記】 栃木県は10日、宇都宮市茂原の下水道資源化工場で、下水汚泥の焼却灰から1キロ当たり3万2千ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。東京都 【5/13 追記】 東京都は12日、都内の下水処理施設「新河岸水再生センター」(板橋区)で先月25日に採取した汚泥の焼却灰から、2万4千ベクレルの放射性物質を検出したと発表した。郡山に比べれば桁違いとはいえ、案の上、各地で検出。 汚泥だの焼却灰だのは、滅多なことでは一般人の口には入らんだろうが、早めになんとかしないと下水処理システムが維持できなくなるんじゃなかろうか…という心配は前にも書いた。 少なくとも、下水処理に関わる人の安全は確保しなきゃいけないし、今まで通りに建設資材として再利用するなんてことは許されることではあるまい。どうしてよいか判らない汚泥がどんどん溜まる前になんとかしないと、置き場がどんどん無くなるだけだ(まあ、いざとなったらド高めの"暫定基準"にして、「直ちに影響はないから今まで通りで差し支えない」ことにしちゃうのかもしれないが)。 ところで、下水処理の焼却によってこれほど濃縮されるとは思わなかった。 郡山で13倍、霞ケ浦で10倍、那珂久慈ではなんと34倍である。どっちみち下水は何らかの沈殿処理はやってるんだろうから、その過程でセシウム吸着菌とか噛ませればもっと回収率がよくなるかも。 環境への再拡散とか、処理施設の汚染がどの程度なのか不明なので滅多なことは言えないが、も し も 焼却処理してもマクロなリスクはあまり変わらない=燃やしちゃっても、今以上には酷くならないのであれば、焼却で嵩を減らすという手は使えるのかもしれないとちょっと期待。 【5/11追記】 下水道の終末処理場等における環境放射線モニタリング調査結果 〔(5月2日~4日)調査分〕について (PDF:155KB)(23.5.8更新)をみると、焼却処理工程によって外部に大量再飛散…ということはないように思える。まあ、いろんな処理場でもっとよく調べて欲しいが。しかし、中部浄化センターの燃え殻は7.3μSv/h、堀河終末処理場の汚泥保管コンテナでは最大13.5μSv/h…早く何とかしないと、ホントに回らなくなっちゃうんじゃ無かろうか… たぶんこれから、剥がした表面土壌とか、バイオ(ファイト)レメデーションに使った植物とか、低レベル汚染がれきとか、色々処理しなきゃいけないモノがあるはずだが、嵩を減らすというのが大きな課題になってくるだろうと思う。 既存の焼却設備・施設への多少のコスト投下で、対応できる可能性があるのなら、選択の幅が広がるかもしれない。 ま、素人の淡い期待なんだが。 いやいや、もっと言ってしまえば、せっかく東電と国が剛毅にバラ撒いてくれているセシウム(たぶんストロンチウムも)だ。一所懸命集めて再利用するつー手もあるかもな。 原子力委員会メールマガジン2008年2月8日号 問題は、分離したCs-137とSr90の扱いである。廃棄物として処分するのでは分離した意味がないが30年の半減期で放射線を出し続ける放射線源として有効に活用すれば資源である。…だそうだから。
by signal-9
| 2011-05-10 18:08
| 東電災害
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