来年スタートの「gTLD拡張」、65%の企業がドメイン・スクワッティングを懸念 COMPUTERWORLD.jp 2009年06月11日
英国のドメイン取得サービス大手Gandiが6月9日に発表した調査リポートによると、2010年に予定されているgTLD(汎用トップレベル・ドメイン)の拡張がドメイン・スクワッティング(ドメインの不法占拠)につながることを懸念している企業は、全体の65%に上っている。Gandiの調査は、1,000人以上の英国在住者を対象にしたもので、その中には大規模流通会社100社やSMBのビジネス・マネジャーが多く含まれている。これ、非常に大きな問題なんだが、日本だとあまり話題になってないような。 「ドメイン・スクワッティング」とは、企業とか有名人とかを容易に連想させるドメイン名を第三者が登録してしまうことだ。その本人に転売することでカネを稼ごうとか、そのネームバリューに乗っかって旨みを得ようとか、そういうことを狙っているわけだ(似たもので、既存の有名ドメインに似通ったドメイン名を取り、誤解や入力ミスを狙うタイポ・スクワッティングというのもある)。 gTLD(generic Top Level Domain)とは、ドメイン名の一番右端の、'.com' とか '.net' とかいうアレだ。昔は'com'と'net'と'org'くらいしかなかったが、2001年の改正で'info','biz','name'なんかが増えた。TLDには、この他にsTLDとiTLDとccTLD、その他、つー種類がある(ccTLD以外全部gTLDと見なすこともある)。sTLDは「スポンサー付き」というヤツで、'aero'とか'coop'なんてのが、iTLDは国際機関向け、ccTLDというのは'jp'とか'cn'とか国別に割り当てられるヤツだ。 さて、プログラマの立場で考えると、TLDでアレコレしてるヤツはそこそこいるような気がしている。よく見かけるのは、正規表現でドメイン名のチェックをしてるようなケースだ。 一例を挙げると、ある正規表現関係の書籍では、簡便なメールアドレスのチェックとしてこんな例を掲載している。 (?:[a-z]\.|[a-z][a-z0-9-]*[a-z0-9]\.)+(?:aero|biz|com|coop|info|museum|name|net|org|pro|jobs|travel|arpa|edu|gov|int|mil|nato|[a-z]{2})要するにドメイン名の一番右端はaeroとかcomとか決まった文字列(gTLD,sTLD,iTLD,その他)か、さもなきゃ英文字2文字(ccTLD)だ、つーことを前提にしてるわけだ。 これはあくまで「簡易的」な「例」なので、こういうのをそのまま使ってるヤツはそう多くはないだろうが、webやメール関係の実装(FQDNのチェックとか)で、TLDの種類に強く依存して(=ハードコードして)判定を分けているようなケース、俺の拙い経験でもけっこうあっちこちで見かけるのである。 gTLDに地名とか企業名とか、事実上なんでも使えるようにしてしまえ(より正確には、そういうドメインを管理するレジストラを「募集」する、といったほうがいいのか。結果的には同じことだと思うが)、つーのが今出てる「改正」案だそうだが、コレをやられると、上のようなハードコードはおそらく事実上破綻しちゃうかも。 実際には、いろいろな運用ルールが決められて「無制限」つーことにはならないだろうが、プログラマにとって重要な「仮定」の範囲が大きく変わってしまうことに違いはない。 もちろん、こんなのは企業ブランドとか商標とかを守る仕事をしてる連中の心配に比べれば微々たるものだろう。「せっかくcomもnetも押さえたのに、またぞろ使いもしねぇドメイン名押さえとくのに金がかかるのか!」と呪いの言葉の一つでも吐きたくなろうというものだ。 個人的には、「やっぱ止めた」ってことにならないまでも、心配する必要がなくなるくらいグズグズで使いようがなくならないかなぁと淡い期待をしてるんである(爆)。
by SIGNAL-9
| 2009-06-12 12:23
| 電算機関係の話題
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