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WSS3.0(Windows SharePoint Service)のトラブルシュート。

 こういう仕事は基本的に受けないのだが、加藤あい似の担当者の女性の美脚に迷ってウカウカと受けてしまったWindows SharePoint Serviceの立ち上げのお手伝い。

「インストールは終わって画面はちゃんと出るし操作もできるので、基本的な設定はできてると思うんですが検索機能が動かないんです」

「はあ」
(ううううううんミニスカは目の毒だなぁウレシイけど)

「よく見てみたら『イベントビューワー』に何かエラーも出てるし」

「はあ」
(なんつーかこのミニスカつーの発明した奴にはノォベル賞をやりたいよなマジで)

と、脳内勃起していても仕方ないんでちょっとググッみると、確かにちょいと問題があるようである。

■問題:「WSS3.0で基本認証のみ有効のサイトは検索エンジンがクロールできない」
 単純に言うと;
  1. WSSの画面でいくら検索をかけても結果が表示されない
  2. イベントビューワにエラーコード 2436 などが表示されている
 これはMSのサイトでも明示されているとおりの仕様ではある。このクローラは認証にフォームやBASICを使っていると使用できない。

 で、どうするかなんである。困っている美脚を放置するなんてことができるか? いやできはしないのである!

 確かに上のMSのサイトには(日本語のものは明らかに誤訳-フォーム認証の訳をそのまま引きうつしている-なので、英語版を参照のこと)手順が書いてあるが、この「手順」を読んでそのまんま理解できるやつはそう多くはなかろう。
 というか、明らかに不備がある。日本語のは論外としても英語版でさえ説明不足もいいところである。

 Webを漁ると、いくつか解決策を提示しているサイトもある。例えばCodenameさんのBlogとかquick2seekさんのサイトとか。
 だが、WSSという仕掛けはネットワーク含めた環境の設計がけっこう重要な要素で、この環境で上手くいったからそのまんま適用できるというわけでもない。美脚もこのあたりはやってみたらしいのだが上手くいかなかったと。

「うううううん。基本認証諦めるってわけにはいかないんですか? 元々イントラで使う仕掛けだし御社はちゃんとAD動いてるし」

「それがこのサーバ、運営委託していてhttpアクセスには必ずプロキシを経由しなきゃいけないんですぅ」

「…ヤリイカかぁ。こりゃあWindows認証は通らないわなぁ」

 ファーム構成つーことになると話は厄介だが、幸いなことに単純なシングルサーバだ。
 で、こうしてみた。

 話の都合上、サーバ名(NetBios名)をfoo, DNS名をfoo.bar.co.jpとする。
  1. まずインストール時にWSSが勝手に作ったSharePotal-80 Webアプリケーションを削除。
    別にそのまま使ってもいいのだが、美脚が弄り回した環境をいったん綺麗にしちゃいたいので(笑)
  2. Webアプリケーションを自前で作成しなおす。
     「アプリケーション構成の管理」→「Webアプリケーションの作成または拡張」→「新しいWebアプリケーションの作成」
     新しいIISWebサイトを作成する
     ポート80 / ホストヘッダ指定なし
     認証プロバイダ:NTLM
     URL:/foo.bar.co.jp:80
     検索サーバ:foo
  3. 「アプリケーション構成の管理」→「Webアプリケーションの作成または拡張」→「既存Webアプリケーションの拡張」で、上で作ったWebアプリケーションを拡張する。
     「新しいWebサイトを作成する」:ただしこのときポートは上で使っていたのと変えてしまう。ここでは9080を指定。
     ポート9080 / ホストヘッダ指定なし
     認証プロバイダ:NTLM
     URL:foo.bar.co.jp:9080
     「領域」:イントラネット
  4. 「認証プロバイダ」で、
     「規定」サイトが「匿名アクセスの有効化」・統合Windows認証であることを確認。
     「イントラネット」を「匿名アクセスの有効化」「基本認証」をON

    この状態で、IISの管理画面でディレクトリセキュリティを確認すると
    foo.bar.co.jp:80 → 匿名許可・統合Windows認証
    foo.bar.co.jp:9080 → 匿名許可・基本認証
    になっているはず。
  5. iisreset。

 大筋こんな感じで。

 つまり、どうもmssearchは領域「規定」で定義されたサイトをクロールするようなので、そこだけNTLM認証にし(http://foo.bar.co.jp:80)、一般アクセスには同じサイトをポートを変えて見せてしまう(http://foo.bar.co.jp:9080)というセンである(今考えたらポート番号が逆の方がよかったなぁ)。

 これで良しとは思わないが-「ファームにしたい」なぁとか思った瞬間に破綻する-、とりあえず検索できるようになり美脚からソンケーの眼差しで見られたので、これでいいや(爆)

 で、美脚ともう暫く過ごしたかったので、ついでに細かい問題も。

■PDF検索設定
  1. IFilter入手&インストール。このとき合わせて17×17ドットのアイコン(pdficon_small.gif)も入手しておく。
  2. すでにWSSが導入済みで、Searchが動いている場合には一時停止
  3. MSの資料どおりレジストリの設定
    HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Shared Tools\Web Server Extensions\12.0\Search\Applications\GUID\Gather\Search\Extensions\ExtensionList\
    38
    REG_SZ
    pdf
    を新規作成。
  4. 前で入手したアイコンGIF(pdficon_small.gif)を \Program Files\Common FIles\Microsoft Shared\Web Server extensions\12\TEMPLATE\IMAGES にコピーする。
  5. \Program Files\Common FIles\Microsoft Shared\Web Server extensions\12\TEMPLATE\XML にあるDOCICON.XMLのセクションに以下の行追加。
    <Mapping Key="pdf" Value="pdficon_small.gif" OpenControl=""/>



  6. できればサーバ再起動(できなければsearchサービスを起動)。
ちなみにフルクロールはcmdで
stsadm -o spsearch -action fullcrawlstart
だが、この設定をやる前にすでにアップ済みのPDFがある場合には、フルクロールしても対象にならない模様。
事前登録済みのPDFファイルは削除して再登録が確実。

■XML Webパーツで「タイムアウト」が発生する

 外部のニュースサイトを設定してFeedを表示させようとしたら「Webパーツがタイムアウトしました」が出る。

 この話はMSの解説にもある。
  1. WSSのweb.config(IISからみるとwebroot/VirtualDirectory配下のサイト個別のweb.config)をエディタで開く
  2. 以下のセクションを追記する
    <system.net>
    <defaultProxy>
    <proxy proxyaddress="http://プロクシ:ポート" bypassonlocal = "true"/>
    </defaultProxy>
    </system.net>



  3. iisreset
 XML Webパーツを配置して、適当なニュースサイト(こことか)を指定して、適当なxsltを設定してやったらウマいことニュースが表示された。

 「すっごーい」

 「はは。いやいや。でもこれだと毎度毎度読みに行っちゃうんで、ホントはサーバ側で適当なタイミングで取得したデータを表示するだけにした方がいいと思いますよ。ちょっとしたスクリプトを作らないとだめですけど」

 「…えっと、よくわからないんですけど」

 あああああああああああカワイイなあ畜生しようがねぇオジサン作っちゃおうかなぁオネエちゃん綺麗だし(爆)
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by SIGNAL-9 | 2008-07-31 12:04 | TIPSとかKludgeとか | Comments(2)

ASP.NETでFCKEditorを使う覚え書き

ここではMicrosoft Visual Web Developer 2008 Express Editionで、IISは使用せずWeb Developer 2008組み込みのWebサーバを使用するものとする。
  1. 本家サイトダウンロードページから、最新のZIPファイル(本項記述時点ではFCKeditor_2.6.2.zip)とFCKeditor.Net(FCKeditor.Net_2.5.zip)をダウンロード。
  2. それぞれ展開する。
  3. デフォルトではIISに専用の仮想ディレクトリを作成するが、IISは使わないのでここではプロジェクトのWebサイトの下に配置する。
  4. FCKeditor_2.6.2.zipを展開したディレクトリ(FCKeditor)をまるごとプロジェクトのWebサイトの下にコピーする(_(アンダーバー)付きのファイル・ディレクトリ、使用しないスキンは省ける)。
  5. プロジェクトのWebサイトにbinディレクトリを作成する。
  6. FCKeditor.Netを展開したディレクトリの\bin\Release\2.0にあるFredCK.FCKeditorV2.dllをbinディレクトリに配置する(bin右クリック→「既存項目の追加」で展開したFredCK.FCKeditorV2.dllを指定すると、binにコピーされる)。
  7. FredCK.FCKeditorV2.dllを参照追加。
  8. 必要であれば、ツールボックスにも追加(「ツールボックス」→右クリック→「アイテムの選択」→「.NET Frameworkコンポーネント」で「参照」ボタン→FredCK.FCKeditorV2.dllを指定。ただしこれをやるならFredCK.FCKeditorV2.dllはサイト配下のbinではなく適切な共通ディレクトリの方がよかろう)
  9. 組み込みたいページの先頭に、
    <%@ Register Assembly="FredCK.FCKeditorV2" Namespace="FredCK.FCKeditorV2" TagPrefix="FCKeditorV2" %>
    を追加。
  10. さらにコントロールのコード
    <FCKeditorV2:FCKeditor ID="FCKeditor1" runat="server" BasePath="fckeditor/" Height="400px"></FCKeditorV2:FCKeditor>
    を追加(BasePathがデフォルトだと"/fckeditor/"なので、アタマの/を除外)
  11. 念のため、fckeditor/fckeditor.jsのFCKeditor.BasePath = '/fckeditor/'のアタマの/もとっておく。
  12. ページをビルドして確認(BasePathの設定がおかしいとhttp 404が出る)。
プログラム中ではFCKeditor1.Valueで入力内容が参照できる。

ただしナマのデータなので、そのまま使おうとすると局面によってはASP.NETがValidateRequestで引っ掛けてHttpRequestValidationException する場合がある。開発時には@pageでValidateRequest="false"にしておくとかすると便利かも(外し忘れると大変だが)。
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by SIGNAL-9 | 2008-07-10 14:13 | TIPSとかKludgeとか | Comments(0)

明治珍聞:仙人対京都大学

 明治も末期の四十年代。
 いわゆる「千里眼」ブームが巻き起こる。

 鈴木光司の『リング』のモデルにもなった御船千鶴子を取り巻く「事件」は特に有名だろう。
 御船千鶴子の話はオカルト番組なんかでも時々取り上げられる。残念ながら突っ込みどころ満載のデタラメであることが多いけど(笑)

 この明治の「千里眼」ブームを概観するためには、『千里眼事件』(長山靖生、平凡社新書、2005)はオススメできる。中立を心がけた記述には好感が持てるし、充実した内容で720円(税別)という爆安(笑)

 「千里眼」問題に関しては俺も多少興味があるので、ちょっとずつ資料を集めたりしている。そのうち纏まった記事にできればいいのだが、今日はエピソードをひとつご紹介。元ネタは明治42年10月14日付報知新聞。
 京都大学にて、十二日同地に興行中なる、彼の仙人と自称する片田源七を文科大学に招き、松本文学博士、今村医学博士を始め、其他文科医科大学の諸教授列席して、仙人の心身両方面を研究したり
 なんと天下の京都帝国大学が「仙人」の研究をしたというのである。
 「千里眼」を始め、この時期、いわゆるオカルティックなものにアカデミックな関心が集まっていたのである。

 片田源七は、宮城の山奥から出てきた自称「仙人」である。河合先生のマジック資料室によれば、「刃の上を渡り、熱湯に火傷せず、頭で梵鐘をつく」といった、いわゆる危険術を見せる人だったようだ。

 さて、この京大の「仙人研究」、いったいどういうものだったのか。
 …報知の記事によると、実になんとも、ヒドいものだったようなのである。
 先づ最初微弱なる程度より、電流を其身体に通じ漸次に其度を強めたる
 要するに、自称仙人の源七老人の体にいきなり電気をビリビリ流したというのである。
 源七は苦痛を忍び、「曳々」と吐鳴り立てるが、無論何等の効果無きにぞ
 …ヒドいなぁ。これじゃあ拷問だよ。
 で、当然のことだが源七じいさんは怒り心頭大激怒。
 大学の学者共が己れの信仰によりて得たる仙術を、機械の力によりて破らんとするは不都合千万なり、誰か己れの刀を持って来い、此学者共を片っ端より叩き切つて呉ん
 破れ傘刀舟のように怒鳴り散らす仙人。学者連慌てて電気の説明を丁寧にして、怒り狂う仙人殿をなだめたとか。

 つーか、電気ビリビリ流す前に説明してなかったんかい! そりゃあ源七じいさんが怒るのも当然だわな(笑)
 なにしろ、
 此源七に通じたる電流は、若し普通人なりせば忽ち気絶する程の強度のものなりし
 だっていうんだから(爆)
 常人なら気絶必死の高電圧に耐えた仙人、実に大したものではないか。仙術というのもまんざら…となればまだしも、この実験の「結論」というのが輪をかけてヒドいんである(笑)。

 仙人が耐えられたのは『全く其旺盛なる精神の作用』である、と。ここまではいいのだ。ところが、要するに精神が旺盛なだけで、
 源七が山中にて仙人より仙術を授かつたり等称するは、全く精神病的の幻覚に一致したりと
 …いきなり既知外扱いである。

 事前の説明もなしに気絶するほどの電流を流して、それに耐えた人を掴まえて「精神が旺盛だっただけ。仙人に習ったつーのは精神病的幻覚だね」…いくらなんでも酷すぎる結論ではないか。
 現代オカルト批判の急先鋒、オーツキ教授だってこんなヒドイ「実験」はしないだろう(笑)。今だったら人権問題どころか刑事事件になりかねない話である。

 …いや、まあ確かに文明開化明治の御世に仙人に仙術習ったって話はちょっとアレだと俺も思う。思うけど、結論ありきだったら何のための実験だったんだろうか。

 実は京都大学の松本文学博士、今村医学博士は、一連の「千里眼」事件の中でもメインキャラクタとして名前が登場する。
 京大内部での研究の覇権争い、京大と東大の反目その他のバックグラウンドに関しては『千里眼事件』始め関連書籍に譲るが、その辺のドロドロしたオトナの事情も、多少この酷い「実験」に影響しているのかもしれない。
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by SIGNAL-9 | 2008-07-03 16:03 | 古い話 | Comments(0)

薄い建物

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都内墨田区にある写真館である。

失礼ながらいささか煤ぼけた長い歴史を感じさせる味のある建物であるが、この建物の「真価」は真横に回ってみて初めて理解できるのである。
c0071416_1341020.jpg

薄っ!

裏口のドアから入ったらすぐに表のドアから出てしまいそうである。

 東京という街は良かれ悪しかれ中途半端に古い。
 きっちり碁盤の目上に整備された町の隣に、「すいません農道をそのまま利用しました」的な曲がりくねった街路の町が広がっていたりする。地価も高いし権利関係も複雑である。で、いきおい傍から見るとちょっと無理目な建物も目に付く。

 古い建物ばかりではない。
 もう一枚。こちらは比較的新らし目のビルなのだが。
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 角っこがバイク一台分の奥行きしかないところに10階建てのビルである。

 余計なお世話であるが、スワ大地震みたいな時にホントに大丈夫なのかなぁと心配になってしまう。
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by SIGNAL-9 | 2008-07-02 13:11 | 町歩き | Comments(0)