カテゴリ:奇妙な論理( 56 )

ガードレール金属片

ガードレール金属片、全47都道府県で発見 YOMIURI ONLINE (2005年6月3日11時38分 読売新聞)
 国道や県道などのガードレールに取り付けられた金属片は3日、新たに富山、滋賀、奈良、鹿児島の4県でも見つかり、全国47都道府県のすべてで確認された。


 マスコミが伝えようとしている「印象」を素直に(つまり何も考えないで)受け取ると、確かに不気味な話ではある。

 全都道府県、1700とも2000とも言われると、頭のおかしい個人の仕業とするには、数が多すぎるし広範囲すぎる。
 仮に既知外新興宗教尊師のタグイの指示による、宗教的熱狂(つまり既知外ということだな)のなせるわざみたいな仮定をしても、こんな無意味な「活動」に注力させることが可能だろうか?
 まあ、確かにいままでも奇怪な信条に基づいて奇妙な工作作業に熱中する人々というものはいたが、「ガードレール金属片設置」というのは「電波避けに白装束」よりもわけがわからない。

 「イタズラかも」ということで、「インターネットで扇動されて…」みたいな憶測が流れているが、そんなものを取り付けようなんて話、2ちゃんねるでも見たことがない(笑)
 これだけの規模のイタズラを、扇動してやるとなると、共通するバックグラウンドのない集団に対してアピールするような、狂騒感を煽るような何かが必要だと思うが、そんなフシもみえない。
 要するに、イタズラにしては「面白み」がまったく感じられない。

 う~ん、謎だ…。

 という憶測が面白いことは認めるが、そもそも「謎」だの「取り付けられた」だのいう表現は予断に満ちた印象操作だと思う。

 実際のところ、今回はたまたまケガをした人が出たから視線がフォーカスしたが、「普段から見えているけど観えていない」事象の典型例だったのではないか。
 つまり、実際には大騒ぎするほど珍しいことではなく、調べてみたらガードレールだけじゃなく例えば電信柱などでも似たような現象が発生してました的な可能性すらあるかもしれない。

 現象が同じに括れるからといって原因が単一ということはいえない

 今のところ他に;
  1. 何らかの自動車部品で、軽微な接触事故がらみ
  2. 古い標識、看板、デリネータなどのずさんな撤去工事の残骸
という説が出ているようだが、真相としては、これらの複合というところに落ち着くのではなかろうか。

 まあ、確かに「実はその背後には思いもよらぬ真実が!」てな話の方がおもしろいけど、世の中の出来事の原因というのは、往々にしてクダラナいものであったりするからなぁ(笑)

----- 2005/07/01 追記
ガードレールの金属片、調査委「車に由来」と断定 (2005年6月22日0時30分 読売新聞)
 全国の道路のガードレールから金属片が見つかっている問題で、国土交通省の「防護柵への付着金属片調査委員会」(委員長=元田良孝・岩手県立大教授)は21日、国交省関東地方整備局(さいたま市)で会合を開き、「付着金属片は、ほぼ自動車に由来する」と断定した。
ガードレール金属片:6割は交通事故が原因 275カ所で329枚発見、撤去 /青森 毎日新聞 2005年6月30日
県内各地のガードレールで見つかった「謎の金属片」の6割は交通事故が原因で付着したことが県警などの調べで明らかになった。いたずらが疑われるケースはなさそうという。
 7/1付けの読売朝刊のコラムで要領よく纏められていたが、簡単にいえば材質と破断面の形状から考えて、大部分が自動車由来ということでほぼ間違いなさそうだ。

 そういやぁ、俺も原因のひとつかもと思っていた「立て看板撤去後説」というのは、証拠写真と称するものが捏造だったそうで、恥じ入るほかはない。

 でもさ、やれ愉快犯だのカルトだのいってた連中よりゃあマシでしょ(笑)
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by SIGNAL-9 | 2005-06-03 17:27 | 奇妙な論理 | Comments(0)

JR西日本叩き

 ここ数日のメディア、特にテレビのJR西日本叩きは常軌を逸しているという印象を受ける。

 最初に断っておくが俺はJR西日本とはなんら関係はないし、弁護するつもりもない。報道されているような事故当日のボーリング大会だの懇親会だのには、確かに心情的には不快感を覚える。

しかし、そもそも「不謹慎な態度を容認するような会社体質」と今回の事故と、直接の因果関係があるといえるのか?

 取りざたされている「会社体質」だの「日勤教育」だの「過密ダイヤ」だの「旧式のATS」だの、みないっしょだが、単純に考えてみれば当該区間は日々、何百回何千回と列車が運行していたはずで、それらが今回の事故の「原因」であるのなら、もっと事故は頻発するはずではないか?

 「その因子Xがなかったら絶対に事故は起きない(起きなかっただろう)」、大雑把にはこれが「原因」と呼べるものである。同じ路線を運行していた他の運転手の他の列車は事故を起こしていないのであるから、現時点では「違っていた条件」、すなわち「<その>運転手と、もしかしたら<その>車両の組み合わせ」という推定が論理的には妥当なはずだ。

 今の時点で「会社の体質」などというあいまいな概念を取りざたしてアレコレいうこと(運転手個人の責任への言及をあえて避けているような印象すら受ける)は、まったく意味がないとは言わないが、今回のケースで言えば「やりすぎ」であり、再発防止や被害者救済という実利に寄与するとは思えない。

 むしろ過度の叩きは逆効果になる可能性もある。
 ひとつには経営を圧迫すれば被害者救済に回されるべきコストに影響が出る可能性はあるだろう(極論すれば、叩きすぎてJR西が潰れた場合、被害者救済はどうなるのか)。

 もうひとつは、人間は注意しようしようとするとかえって失敗する可能性が高まるという、よく見られる現象を誘発する恐れである。
 大きな事故がよく「続けて起こる」のはなぜか? 緊張しすぎるとミスが多くなるということはかつて柳田邦男が諸著作で主張していたことだが、これは経験則的にも正しいといえると思う。普段だったらなんてことなく済まされるオーバーランですら「ほらまただ」とばかりに報道されるような状況では、それが別の大きなミスを誘発するということはありうる。

 似たようなことは最近の韓国・中国の反日暴動や靖国参拝問題報道などにもいえるのだが、はっきりいって情緒一辺倒のニュース報道というのは一視聴者としては飽き飽きしている。

 もう少し頭を使って、俺みたいな愚民を善導するような冷静な報道を心がけてほしいものである。

…余談だが、最近のテレビの字幕の誤字も目に余るものがある。テレビ業界といやぁ一流大学出のインテリ様が多いんだろうから、もう少しちゃんと作ってもらえないですかねぇ。
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by SIGNAL-9 | 2005-05-10 16:32 | 奇妙な論理 | Comments(0)

技術系MLのログ公開中止に思う

USERS GROUPといえば国内でも最大手の技術MLであるが、管理者のはらみずしんいち氏のBlogによると、過去ログの掲載を中止したそうな。

Shinichi Haramizu's Blog 2005年5月3日の記事
しかしながら、メーリングリストに投稿したメールにメールアドレスが掲載されており、削除しなければ個人情報保護を元に訴えるという旨のメールが来ました。迷惑メールが来る、というのが本人の主張ではありましたが、このようの訴訟を楯にコミュニケーションをされるという状況では、サイトを運営していく上では訴訟のリスクを背負う状況になっているため、すべての方に連絡を取って掲載をすることも難しいため停止をせざるえなくなりました。
続報として、2005年5月7日の記事で、もう少し細かく状況と氏の考えが伝えられているのでそちらもご参照いただきたい。

 単純な要約はいけないのだろうが、俺の理解では、「できるだけの対応はしてきたつもりだが、法律をタテに訴えるぞなんて脅されちゃあなぁ」というところだろうか。

 ウィルスやらSPAMやらの問題を考えると、確かに削除要求者にも一理はある。
 一般論としてはやたらめったら手前のメアドを晒すのは得策ではない。現状のインターネット状況を考えると残念ながらこれが事実である。

 特に、個人のメアドやいわゆる捨てメアドならいざしらず、公的に使用している-例えば会社の-メアドを公開目的で使うのは、今の時代はテメエ以外の人間にも迷惑をかけることもあるわけで慎重になるべきだ(俺は企業内でいわゆるpostmasterをけっこう長く勤めていたので、これはそっち方面のバイアスがかかった意見ではある。「管理してる方」からすりゃあ「自由と勝手は違うんだ」ってことだな)。

 また、この「個人情報保護法を楯に」というのもポイントではある。
 個人的には訴えたところでメリットはなにもない(勝訴できる可能性はない)と思うのだが、やられる方は迷惑なことには違いない。法律というものは抑止力を期待されて作られている以上、そういう風に使われるのもある意味仕方がないことではある。だからさらにヤバげな人権擁護法案にはあれだけ異論がでるわけだな。
 昔だったら「話し合い」で済んだかもしれない問題がいきなり、「訴える」→「そんなら止める」と短絡的にいってしまう、そういう「法律の怖さ」というのはある。

 また、そのような状況変化に伴う、使用者のコミュニティ自体の質的な変化ということもある。
 はらみず氏もそれとなく触れておられるが、技術系MLですら、上のような状況の変化すら感知できないような向こう見ずなシロートが多くなってきて、昔からの「常識」が通用しにくくなっているのは俺も感じることがある。そのくせ、急に気が付いた自分の「権利」には敏感なわけだ。

 「コミュニティの構成要素としての「義務」も果たしせないようなテルミ(tell me)君やギブミ(give me)ちゃんや<初心者>様が、「権利」だけ主張するなんてどうよ?」

 「仮免以前が公道に乗り出してくるんじゃない」

 つー様な、牢名主的意見は、(心情的には残念ながら)現状にそぐわなくなってきているのではないか。

 そもそも「インターネット=匿名」みたいな変な概念が一般ピープルに流布されたのが悪いのかもしれない。 インターネットは匿名を保障できる仕掛けではないし、匿名が「認められている」わけでもない。そう思うのは勝手だが、そんな「ルール」は俺の知る限りどこにもない。
 だが、そんなことすら理解できない人々の参加を止めることもできないわけである。

 好まざるとにかかわらず、状況はどんどん変化していくわけであり、今後もコミュニティを成立させていこうと思うのであれば、コミュニティ側の「昔ながらの」ルールも状況に対応して変化していかざるを得ない。
 その意味で、はらみず氏の判断は支持できる…というか、支持せざるを得ないように思われる。

 …しっかし、いきなり「訴えてやる!」つーのはねぇ(嘆息)。
 どことなく北朝鮮や中国の恫喝外交に似ているな(笑)
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by SIGNAL-9 | 2005-05-10 12:02 | 奇妙な論理 | Comments(0)

中国は世界最大のネット検閲国家

中国は世界最大のネット検閲国家 ワシントン 2005/04/14,ロイター

中国は世界で最もインターネットを検閲し、Webサイト、Blog、電子メール、オンラインフォーラムのデリケートな政治コンテンツをフィルタリングしている国家だということが、4月14日に公開された調査報告で示された。
 OpenNet Initiative(ONI)によると、中国は数千人の職員と民間人を使って「広範で洗練された、効果的な」インターネット検閲システムを構築しているという。
 4/19付けの読売新聞でも大きく取り上げられた報告書である。現物はこちら(PDF)。

 数日前に中国のはインターネットではなくイントラネットなのではないか?と書いたが、これなんかは典型的な例だろう。既に中国政府、Chinese Wikipediaへのアクセスを遮断 2004/06/15したりしてたわけで、中国政府がかなり神経質になっていることが伺える。
 中国のインターネット接続が始まって今年で11年目だが、接続されてるとはいっても内情はこのようなもので、情報流通という意味ではかなり厳しい制限がかけられているのは事実のようである。

 これはことネットワークに限った話ではなく、日中外相会談のようなものまで,中国国内では明らかに事実と異なった「報道」がされているのは、もはや冗談としか思えない。
中国各紙“町村氏 反省表明”

中国の新聞各紙は、18日、前日の日中外相会談について一斉に報道し、町村外務大臣が日本の中国侵略について反省とおわびを表明した、などと伝えましたが、日本側が反日デモの被害について、謝罪と補償を求めた点には触れませんでした。(NHK 04/18 12:45)
 昨日のテレビ朝日の報道によると、町村外相は謝罪要求をメディアのいる前でやったとか。この点はいい戦術だったと思う。

 情報の制限・捏造をおおっぴらに行う国家が主張する「歴史認識」とやらの正当性に対して疑問を抱かずにいることは難しいなぁ
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by SIGNAL-9 | 2005-04-19 10:27 | 奇妙な論理 | Comments(0)

反日レクリエーション

 政治問題に関心がないわけではないが、テメエの無知は自覚しているので何事か語る資格はないこともわかっている。半可通の床屋政談はカッコ悪いと思うので、このBlogではその手の話題は(誘惑に逆らって^^;)、一切触れずにおこうと思っておったのだが。

 韓国・中国の反日運動であるが、いやはやマスコミ報道を見る限り中々スゴイものであるな。

 特に中国の映像をみると、警察官含めてニヤニヤ笑っているデモ参加者も多く見受けられ、生き生きとしているではないか。いわば反日レクリエーションなのであろうか、とも思う。

 いっそのこと、
「よく燃える日の丸。ただし10枚に1枚は燃えると中国国旗に変化する特殊素材ものが含まれています。ギャンブル性があってパーティに最適!」
とか
「投石で派手に割れます特殊ガラス!どんどん割って溜飲を下げよう」
とか
「当社のクルマだったらガンガン踏みつけられて、ボディがベコベコになってもドライバーは絶対安全」

みたいな製品を作ってバンバン輸出してはどうか。
 壊れても金を払うのは現地の人間であるし(今回の中国でも、ガラス割られた日本料理店の経営者は中国人だそうだ)、こっちはどんどん「消費」してもらえて万々歳である。

 で、上海あたりに「反日ランド」つーアミューズメントパークを作る。
「日帝マウス」がお出迎え。
「ホーンテッドジャップ」や「スプラッタマウンテン」など楽しいアトラクション満載。
 毎晩、日本人が土下座して場内を回る「ヒストリカル・謝罪パレード」もあるよ!

 …悪乗りしました。謝罪する。補償はしないが。

 経団連の奥田碩会長いわくは、「日本の大企業はこういうリスクは当然、ありうる問題だということを覚悟して進出している。よほどのことがない限り撤退などはない」……従業員(これは当然日本人には限られない)の生命・財産の危険まで織り込んである会社ってのはすげぇリスク対策レベルだなぁと思うけど(爆)「よほどの事」が起こるまでガンバルんですか。さすがニホンのビジネスマンでスネ(棒読み)。

 今回の中国のデモの大規模な組織化にはYomiuri Online「反日情報 ネットで拡散」のように、インターネットが一役買っているという論調が見られるが、俺としてはかの国の電脳網は巨大な「イントラネット」というべきであり、実際にはそれが問題なんじゃないの?と思っている。
 例えば、中国新聞地域ニュース「対話求める留学生・企業 中国反日デモ」のような、日本国内の声はおそらく一切相手側には届いていないであろうから(その意味ではこういう「相手に届かない活動」って実効的意味があるの?と思わないでもない)。

 もっとも、最近の流行のネットワーク科学の知見からすれば、こういう貴族主義的スモールワールドネットワークでは活動的コネクタ(多くの繋がりを持つ少数の要素。まあ、ハブってやつだな)の一部の活動を抑制するだけで網全体が大きく収束に向かうつーこともあるそうだ。Nikkei Net「デモ呼びかけの中国反日組織、ネット上でデモ中断宣言」ということで中国当局が多少ブレーキをかけ始めた様子もあるので、注視したいと思う。

 といいつつ、昨日今日で、個人で持ってる中国関連の株は投げ売り状態なのだが(笑)
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by SIGNAL-9 | 2005-04-12 11:06 | 奇妙な論理 | Comments(0)

朝日記者、海賊版DVD購入を告知(Googleに証拠残存)

 朝日新聞の上海支局の記者が、自社HPの自分のプロフィール欄に「暇があれば、街角の屋台で買った海賊版のDVD(1枚約100円)で映画鑑賞」と書いてしまい、各方面で突っ込まれている。

 いくらなんでもマズイでしょう、これは。

 買うこと自体は違法でないとしても、国際社会的にも大きな問題になっている「海賊版」であるという認識があって購入し、それを自分の会社のHPでおおっぴらに告知するというのは道義的にアウトだと思う。

 というような追求は2ちゃんや保守系反朝日Blogにお任せするとして、怖いなぁと思うのはGoogleのキャッシュだ。

 朝日新聞は既に問題のページを証拠隠滅「訂正」しているが(つまり「マズい」という認識はあるわけだな)、Googleのキャッシュには本日時点ではしっかり残っている

 公器を自認しておられる大新聞社だから、めったな対応はしないだろう。そのうち謝罪文なりなんなり出てくるのだろうと思う。

 天下の朝日新聞がまさか、証拠隠滅訂正するだけでOKだなんて考えているはずが無い。

 朝日新聞社のWebマスター様、ご存知とは思いますが、Googleのキャッシュの削除はこうなってます
 まあ、自動URL削除システムは既にご承知・御対策済みとは思いますが、過去の例だと、「Googleキャッシュで鳥取県個人情報流出の2次被害」のように、クロールしてくるのに数日かかる場合があるようですよ。

 おまけにプロクシやらキャッシュサーバやら、ネットワークのあちこちに立ってますし、PCのローカルキャッシュもあるでしょうし、俺みたいに個人でキャッシュサーバ立ててるようなヤツも珍しくはないですから、御社みたいな人気HPの場合、「無かったことにする」のは無理だと思いますよ。

 てーか、フツーの会社なら、自社のホームページで社員が違法社会的に不当な行為を堂々と告知したらタダじゃあすまんでしょう。
 フツーの会社員の俺だったら、原文に訂正線を施した上で謝罪文を同時に掲示的な対応をすると思いますが。だって誤魔化しようがないもの

いやはや。インターネットってのは怖いねぇ(笑)
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by SIGNAL-9 | 2005-03-29 12:49 | 奇妙な論理 | Comments(6)