カテゴリ:電算機関係の話題( 49 )

片手持ちで使える3Dスキャナ

ZScanner 700:片手持ちで使える3Dスキャナ Engaget Japanese - Posted Aug 4, 2006, 10:00 AM ET by Ittousai-
SIGGRAPH 2006で公開されたハンディ3Dスキャナ。大がかりな装置やターンテーブルが必要だった従来の3Dスキャナと違い片手で持ったままスキャンでき、コンピュータ上にリアルタイムでポリゴンモデルを表示します。スキャンの精度は0.05mm、物体表面の凹凸を0.1mm単位で認識可能。

手持ちかつリアルタイムにスキャンできるようになった利点は動かせない物体の表面も取り込めること、三脚などが必要だった従来の移動式スキャナより圧倒的に高速なこと。

(中略)

個人でもいろいろと使い道のありそうなすごいデバイスですが、価格は一台3万9900ドル、約460万円。フルカラー出力できる3Dプリンタが普及する頃には買えると信じて待ちましょう。3Dデータとテクスチャを盗撮される事件が増えそうな予感もします。


 460万円となると、個人購入はさすがに無理目だが、写真から3D化するソフトというのは、既に各種製品があるし、カナモノとしてもレーザーポインタで手作り3Dスキャナ Engaget Japanese - Posted Jan 31, 2006, 7:03 AM ET by Ittousaiというような記事もあり、かなり前に「Oh X!」誌?に同種の発想の3Dスキャナの自作という記事があったと記憶している。
 自作しようという人間がいる以上、こういうものが安価(10万以下くらいかな)に出てくれば、一般向けの需要もあるのかもしれない。

 だが、つらつら考えてみると、「個人でもいろいろと使い道」というのがなかなか思いつかない。

 個人でハンディに3Dスキャンしたいもの、というと対象はやはり「人間」というのが思い浮かぶ。家族や恋人の3Dスキャンというのはありそうだけど、それをどう使うのか?というとあまりピンとこないのである。スキャンできるということは現物が手近にあるわけだしな。彼女の生身がそこにあるのに、デジタルデータをツンツンするというのは変態的ですらある(笑)。「もう少し胸を大きくして」とかやったら殺されそうだ。

 肖像画や胸像の代わりってのはあるかもしれん(『ママは昔はこんなにきれいだったのよ』)が、そういう用途だと保存性の点でデジタルデータというのはどうなの、という気がするし。
 普通の写真と違って、けっきょくそのデータを使って何かを作るみたいな用途がないと、「個人でもいろいろと使い道」というのは中々難しいのではないかしら。

 つーことで、
3Dデータとテクスチャを盗撮される事件が増えそうな予感もします。
これは確かに。

 コレといった表向きの利用方法が無ければ、低きところに流れるのは人の常である。
 安価な手段が提供されたら絶対に悪用するヤツは出てくるだろう。今だってスカートの中を覗き見たり盗撮したりする既知外がいるぐらいだ。
 盗スキャンとか、3Dアイコラとかするアホは絶対に出てくるわな。
 既にいそうな気もするが。

 そういえば、最近はPoserとかShadeみたいな安価で性能のいい3Dソフトがいっぱいあるのに、実在の人(有名人)の3Dデータというのは見当たらない。

 「テライユキ」のデータは売ってるのだから伊藤美咲のデータを売っていてもよさそうなものだ。

 勝手に作ったら肖像権大侵害(おそらく。写真と違ってレンダリング-可視化-しないといけないような『データ』にも肖像権は及ぶのか?といわれると良く分からない)だが、オフイシャルなデータとして売るタレント・プロダクションとか映画会社とか出てきてもおかしくないような気もするのだが。タレントのライブマスクとかフィギュアの類が売れるのだから、3Dデータだって買うヤツはいるのではないか。

 輝いている俳優さんの映画を観てたりすると「ああ、この状態でフリーズされてたらいいのに」と思わないでもない。特にその輝きが若さから来ているものである場合には。
 将来的には、映画のコマから3Dデータを起こす程度のことは出来るはずだが、精度的には実物のスキャンには及ぶまい。近い将来、CG俳優というのも絶対に実現するはずなので、現役の俳優さんには、今のうちにもっとも輝いている時期の3Dデータを保存しておいてもらうといいかもしれないな。

俺的には、ヘップバーンの最盛期とか、ブルース・リーとかのデータが売ってたら買っちゃいそうな気もするけど。

 …と思っても、いや待てよ、勝手にあられもないポーズ付けられてネットで配布されたりしたら困るか(笑)
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by SIGNAL-9 | 2006-08-07 17:41 | 電算機関係の話題 | Comments(0)

DellのノートPC、2件目の発火事故

DellのノートPC、2件目の発火事故 [John G. Spooner,eWEEK] ITMedia 2006年08月01日 10時44分 更新
日本での発火事故に続き、イリノイで発火したという焼けこげたDell製マシンの画像がネットに投稿された。Dellは調査に乗り出している。
米Dellが、2件目のノートPC発火事故の報告を調査中であることを明らかにした。

 同社は、7月25日に米イリノイ州バーノンヒルのある企業で発火したマシンを入手しようとしているところだという。

 ある企業の社員がこの事件の画像と説明をWebに掲載した。この社員は、問題のマシンのバッテリーが燃えたとTom's Hardware Forumzで述べている。

(中略)

この2つのノートPCが燃えた原因は不明だ――Dellの広報担当者は、原因を推測することも、問題のマシンの型番や製造年を明かすことも拒否した――が、Tom's Hardware Forumzに投稿された焦げたマシンの画像から考えると、バッテリーか充電システムに異常があった可能性がある。

 ノートPCのバッテリーと充電システムは従来、マシンの中で最もデリケートな部分であり、時に障害を起こすこともある。

 バッテリーは充電時に過熱したり、火災の原因になることがある。PCメーカーは、適切に製造されていないことに気付いて多数のバッテリーパックをリコールしてきた。

(後略)
Tom's Hardware Forumzより問題の画像

 6月22日のエントリの続きの話である。

 繰り返しになるが、これはシャレにならん。

 今時、「俺はできるビジネスマンなんだぜ」的ええかっこしい忙しい御仁が公共交通機関内でラップトップしてるのを見かけることがあるが、いきなり膝の上が紅蓮の炎に包まれて「ぎゃ」という悲鳴もろとも跳ね除けたパソコンからシートに引火あっという間に車内はオーブントースタ状態に…みたいな事が起こってからでは遅いんである。メーカの十全な対応を望みたい。
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by SIGNAL-9 | 2006-08-02 09:47 | 電算機関係の話題 | Comments(0)

マイクロソフト、「Private Folder 1.0」の提供を中止へ

マイクロソフト、「Private Folder 1.0」の提供を中止へ--法人顧客からの抗議を受け Ina Fried(CNET News.com)翻訳校正:河部恭紀(編集部)2006/07/18 10:45
Microsoftは法人顧客からの抗議を受け、パスワード保護されたフォルダの作成を可能にするWindowsアドオンソフト「Private Folder 1.0」の提供を中止する。

 このソフトは、先週ネット上で無償公開された。だが公開後すぐ、各社員が自分のデータを暗号化した場合の企業の対応方法について疑問の声があがっていた。

 Microsoftは米国時間7月14日、CNET News.comに向けて声明を出し、「Private Folder 1.0は、正式なWindowsを利用している顧客向けの機能として設計した。しかし、管理性、データ復旧、および暗号技術について懸念する声が寄せられた。われわれはこれらの意見を検討し、本日、このアプリケーションの提供中止を決定した。近いうちに対応を進める」と述べた。
 Microsoft Kills Off 'My Private Folder' App によると、大きな問題は三つあったようである。
  1. パスワードを忘れるユーザが多かった
  2. リマインダみたいな機能でパスワードを取り戻したり、管理者が上書きしたりする手段がなく、"その"パスワードを忘れちゃったら二度と復号できないという仕様だった
  3. 入力の仕方が既存のオプションに類似していたこともユーザの当惑を生んだ


 俺は完全にスルーしてたので、この製品のことは知らないのだが、【レビュー】手軽に"ないしょのフォルダ"を実現 - Microsoft Private Folder MYCOMジャーナル 海上忍 2006/7/7によると、NTFSの暗号化機能よりお手軽-つーか、Windowsのユーザ管理機構から逸脱してる-って感じのもののようだな。この仕様だと確かに企業内では使い物にならないので、「変なモン配るな」という声が挙がるのも頷ける。

 MSとしては完全にオシャカにするつもりのようだ。確かに、
  1. 取り返しのつかない処理を開始するにはそれなりに持って回った手順を踏ませろ
  2. 処理の単位ごとに、できる限りその処理を行なう前の状態に復旧できるようにしろ
  3. どうしても復旧できない致命的な操作については指示を受けても即座に実行にかからずユーザーに確認をとれ
あたりの、常道的(これはTRON作法からの引用)な設計はやられていてもよかったと思うのだが、逆に言うと、ユーザの声を反映して作り直せば、あえてオシャカにすることもないような気もするが。
 XP Proの暗号化機能だって特に不都合なく使われているわけだし、他社製品でもそういうものはいくらもあるわけだから。

 いっそ、パスワード忘れたときの復号用のソフトは有償つーことにすりゃあ儲かったかもしれないぞ(笑)
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by SIGNAL-9 | 2006-07-19 10:30 | 電算機関係の話題 | Comments(0)

新製品:コスプレUSBキーボード(黒猫メイド)

商品番号:060703-01「コスプレUSBキーボード(黒猫メイド)」
-- 2006年7月3日 --angel Kitty(本社:台湾台北県汐止市、代表:石丸美智彦)は本日、
人間工学を超越した「エロゴノミックス」キーボードとして、コスプレUSBキーボード(黒猫メイド版)を発表しました。
本製品の特徴は、黒猫メイド服の胸部にシリコン製ソフトキーボード(85キー)を装着した点で、キーをタイプするたびに知的興奮を喚起することが期待されます。
販売は黒猫メイドのコスチューム込みで\15,750です。
おいおい。
またこの形状は、「バストを触っていて腱鞘炎になった男は歴史上存在しない」という弊社の科学的仮説に基づいており、無機的なキーボードで腱鞘炎に苦しむ男性ユーザーへの福音となることが期待されています。

加えてキータッチを左右する押下感は、着用者のバストの豊かさに左右されます。キータッチならぬ「バストタッチ」は、1ストロークごとにあなたの指先に幸福を伝えるでしょう。

お部屋はもちろん、オフィスや取引先での書類作成にぜひコスプレUSBキーボードをご利用いただき、長時間のタイピングの苦痛を可能な限り和らげて下さい。

「ど、どうしてキミの机にコスプレギャルが載っていて、しかもなぜ胸を両手で触っているのかね?」と聞かれたら、「これは私のUSBキーボードで、今タイピング中ですが、何か?」と答えましょう。あなたの貴族趣味に周囲は強い憧れと、ほのかな殺意を抱くでしょう。
写真のお姉ちゃんは付属していないので注意が必要だな。
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by SIGNAL-9 | 2006-07-04 09:30 | 電算機関係の話題 | Comments(0)

ラップトップパソコンの『爆発』写真

Dell laptop explodes at Japanese conference
the INQUIRER 2006/06/21 13:22
一人のINQ読者が、日本のコンファレンスに参加中、わずか数フィートの距離でラップトップパソコンが炎を上げて爆発するという、死亡事故になりかねない場面に遭遇した。

読者のGuilhem氏の報告「あのシロモノは5分以上も燃えていて、数回爆発したんだ」同じような場面に遭遇した場合への彼のアドバイスは「勇敢な/愚かなマネをしようとしないで。とにかく離れて、離れて!」である。

「記録の為に言っておくと、これはDellのマシンだ」Guilhem氏は指摘する。「こんなことが飛行機の中で発生するのも時間の問題だ」

(中略)

 問題のコンピュータの型式についての詳細は不明だ。しかしながら、この(写真という)証拠から鑑みるに、ラップトップ(膝の上)を膝の上で使うのは止めた方がいいだろう。
 写真は元サイトで確認いただきたいが、これはシャレにならん。まさに「爆発」してるではないか。


 俺には写真からはこのマシンが本当にDell製なのかどうか判断できないが、該当記事を取り上げている/.のエントリでもポイントされているように、Dellは何回かバッテリのリコールをやっている。

 写真を見たところ、どこぞのホテルの宴会場で行われている、比較的小規模なコンファレンスのようなので、もしかして参加者の持込のPCなのか?
 いずれにしても、灰皿も置いていないし、火の気になりそうなものも見当たらない。PCそのものから発火・爆発していると推測できる。

 一歩間違えば大惨事ではないか。これが飛行機内や列車内で起きたらというGuilhem氏の指摘はもっともだ。

つーか、こんなことが日本で起きたって話、一般マスコミでは見た記憶が無いのだが。いつ、どこで行われたコンファレンスなのか、ホントにDellのマシンなのか。隠しておいていいようなことではないと思うぞ。
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by SIGNAL-9 | 2006-06-22 09:31 | 電算機関係の話題 | Comments(0)

Delphi終了、かな…?

米ボーランドがIDE事業を売却、「Delphi」はどこへ @IT 垣内郁栄 2006/2/10
 米ボーランドは2月8日、アプリケーションライフサイクル管理(ALM)事業の推進のために、統合開発環境(IDE)の一部事業を売却する計画を発表した。売却を計画しているのは「Delphi」「C# Builder」「C++ Builder」を含む「Borland Developer Studio」と、「JBuilder」で、売却先を検討している。

 ボーランド日本法人は「アナウンスは米国本社の内容が最新で、それ以上はない」とコメント。しかし、「米本社の発表で重要なのは、ボーランドの考えを継承する企業を、IDE事業売却の相手先として探すということ。ボーランドは開発者が不安を感じないよう最善のことをする」と説明した。

 ボーランド日本法人が3月3日に都内で開催するイベント「Borland Developer Conference Tokyo 2006」では、米本社のチーフマーケティングオフィサー兼R&Dシニアバイスプレジデント リック・ジャクソン氏らが開発者に対して売却計画を直接説明するという。
 Delphi2以来、趣味の言語としてつかずはなれず付き合ってきた。
 今現在も、何本かフリーソフトを出しているが、殆どがDelphi製だ。
 仕事としてはDelphi文化の無いところなので滅多に使わない-使えない-のだが、それでもスキがあればいそいそとDelphi6を(7も8も2005も持ってるんだが、やっぱり6が一番だ。反論は認めん)動かしてコソコソ作ってしまっている。
 Win32環境の作業だと、C++ は置いておくとして、VB じゃあどうしようもないが .NET つーわけにもいかない、 Java? 笑わせるな、という要件は現状確実にあるからだ。

 過不足無く大抵の局面では困らない(CUIでもGUIでもDCOMでもNTサービスでもなんでもコイ)し、個人的には好きな言語環境だ。少なくとも俺は、言語はなんでもいいという条件なら、最有力候補に入れるだろう。

 いやむしろ、VB6で頼むとか言われたら「お願いですからせめてDelphiにさせてください」と泣きつくに違いない(笑)

 まあ、最終的にどうなるかはわからんが、今時この手の言語システムの開発販売を維持できて、しかも日本法人があるところとなるとちょっと思い浮かばないなぁ。まさかMSが買ってくれるとも思えんし…いや、もしかしてDelphiだけなら…と淡い期待。

 過去資産のことを考えると言語というのはそうそう簡単にはなくなる-なくなれる-ものではないが、ますます仕事では使いにくくなるかもなぁ。
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by SIGNAL-9 | 2006-02-16 13:27 | 電算機関係の話題 | Comments(0)

1株1円で61万株

重過ぎるミスの代償 みずほ証券 誤発注 2005年12月9日 読売新聞
8日の東京株式市場で、みずほ証券が大量の誤発注を出した原因は、受け付けた売り注文の価格と株数を誤入力したうえ、警告も見落としたというお粗末な管理体制にあった。270億円の含み損を抱えたうえ、今後、損失を被った投資家から損害賠償を求められれば、財務負担は重くなり、みずほ証券の経営を直撃するのは必至だ。
事故続きの証券関係、いったいどうしたんだ?

 たった1行のミスから始まって1年分の売上がパァというのは悪夢のような話だが、投資家や、未決済株の後始末のために売買停止までされてしまったジェイコムにとっては悪夢どころの話ではなかろう。
担当者がコンピューターに注文を入力する際に、「1株61万円で1株を売る」とすべきところを、誤って「1株1円で61万株を売る」とする注文を出した。

 この際、コンピューターの画面に、異常な注文内容を示す警告が表示されたが、担当者がこれを無視して発注してしまった。「警告はたまに表示されるため、つい無視してしまった」

担当者は、誤った注文を出してから、1分25秒後に誤りに気付き、3回にわたり、売り注文を取り消すための指示を送ったが、東証のコンピューターに認識されなかった。東証と直接結ぶ売買システムも使って取り消そうとしたが、こちらにも失敗した。


何故取り消せなかったのかについては続報が出ている。ジェイコム株 東証、終日売買停止に 2005年12月09日 東京新聞
みずほ証券が誤発注を取り消せなかった原因については、取り消し注文の内容が誤っていたためだったことが分かった。同証券は八日、ジェイコム株を「六十一万円で一株の売り」を「一円で六十一万株の売り」と誤って発注。売り注文を出したとほぼ同時に初値六十七万二千円が付いた。

 初値をつけた時点で自動的に、取引できる値段の下限(ストップ安)は五十七万二千円、上限(ストップ高)は七十七万二千円と決まった。同証券の売り注文も自動的に値幅制限の下限値「五十七万二千円」に変換された。同証券は繰り返し注文取り消しの操作を行ったが、売値が「一円」に設定されたままの状態だったため東証のシステムに認識されず、取り消すことができなかったとみられる。

 自動的に注文内容が変わる点について東証は、「常識と思っていた。一円の注文を取り消そうとするとは思わなかった」(天野常務)と指摘し、認識の違いを明らかにした。注文が制限値幅を超えた場合の扱いは、東証の業務規定に明記されている。

 東証の売買監視担当者は誤発注に気づき、みずほの担当者に三回にわたり取り消しを要請したが、みずほ側は「うまくできない」と回答。取り消しの注文内容が誤っていたことには双方とも気づかず、十分程度で売り注文の六十一万株すべてが買われてしまった。東証は、値幅制限下限の五十七万二千円で取り消し注文を出していれば実際に取り消されていたはずだと説明している。


話だけ聞くと、今まで運用できてたのが不思議なくらいだが

  1. 入力ミスの警告を無視しちゃったこと
  2. そもそも空売り(元々の株式が61万株も存在しない)になるのにそのまんま市場に通してしまったこと
  3. 取り消し注文のオペレーションが間違っている事に誰も気がつかなかったこと

コンピュータ屋の目で見て他山の石とするとしたら、
  1. そもそも無視できるようなものは警告メッセージと言えないのではないか。一定の閾値を超えるようなケースでは、必ず何らかの認証認可のサブシステムに流れるなり検討されているべきなのではないか。
  2. 「やろうと思えば」「空売り」ができることと、それが「いつでもできる」ことには大きな差がある。破天荒な-つまり閾値を越えたと見なせるような-操作にはそれなりの持って回った手順が必要なのではないか
  3. 取消注文の入力には今回のような「入力ミス」の取り消しというケースは考慮されていなかったのか。
…いくらでも挙げられそうだ。

---------12月13日 追記
その後、結局上の東京新聞記事-非は取り消し注文を間違えたみずほ側にあり-と異なり、東証側の取り消しシステムに問題ありということで決着したようだが、本エントリの結論部分は変わらない。ホントによく今まで運用できてたものだねぇ…
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by SIGNAL-9 | 2005-12-09 15:13 | 電算機関係の話題 | Comments(0)

東証、全銘柄の取引が停止

売買立会による売買の一時停止について
11月1日

● 売買立会による売買の一時停止について

下記のとおり、売買立会による売買を一時停止します。

記    

1.  銘柄  株券等全銘柄(ToSTNeT取引を除く)
転換社債型新株予約権付社債券全銘柄(ToSTNeT取引及び立会外取引を除く)
交換社債券全銘柄
2. 期間 本日午前9時00から当取引所が必要と認める期間
3. 理由 株券売買システムの稼働に支障が生じ、売買を継続して行わせることが困難であるため

(注)

  ToSTNeT取引については、通常どおり行われます。


8月29日のエントリジャスダック、システム障害で午前の取引停止でも書いたが、またしても本質的に停まってはいけないシステムが停まってしまった。 山田正紀の先見の明もたいしたものだ。

 現時点では詳しい情報が出てきていないので、本当に何があったのかはまだよくわからないが、月末でデータのコンデンスを行ったところ、プログラムとの不整合で動かなくなったらしい(他にも、プログラム自体の「格納場所」が変わったため-ライブラリの場所が変わったとかロードモジュールの差し替えを忘れたとかみたいな話なのか?-という記事もあり、どうもよくわからない。まあ、そのうちコンピュータ関連のマスコミが詳しい記事を書くだろうが)。

 今の時点では憶測で書くしかないが、実質3時間の停止で復旧し、翌日までに改修作業も行なえたということは、逆に言えばそれほど根深いミスではなかったということではないか?

 そう考えると、なぜテスト段階で引っかからなかったのかという点が気になる。プログラム単体のテストは当然だろうし、月末の定例作業ならば本稼動前に運用テストを行うのは常識の範疇だ。

 とすると、単なる運用上の齟齬や一本のプログラムの不良の問題ではなく、製造工程そのものに問題があることになり、同じことが再発する恐れすらあるのではあるまいか。

 他にもバックアップ体制など(「ソフトのバックアップはとれない」ってどういう意味なのか、少なくとも俺には意味がさっぱりわからない)疑問は尽きないが、まあ他山の石とするためにも(笑)、できるだけ詳しい情報開示が望まれる。

取引所で生じた主なシステム障害 [2005年11月1日/IT PLUS]

年月    障害の概要                                         取引所
1997/8  注文入力に伴うシステムの故障で、午前中の売買停止   東証
1998/11 株式、債券の先物、オプション取引がシステム統合の
        不調により1カ月間に計6回取引停止                 東証
1999/7  相場情報配信システムが一時停止                     東証
2000/12 東証一部1銘柄の前場での終値提示が30分遅れる       東証
2001/6  システム障害で新規上場銘柄の取引が一時停止         東証
2001/9  株式、債券の先物、オプション取引システム停止       東証
2002/11 証券会社との回線に障害発生                         大証
2003/11 マーケットメーク(値付け)システム障害で全銘柄
        が一時売買停止                                     ジャスダック
2005/2  大量の注文訂正・取り消しにより全銘柄が一時売買停止 ジャスダック
2005/4  気配値に関するプログラムミスで新規上場銘柄が一時
        売買停止                                           ジャスダック
2005/5  ヘラクレスへの新規上場申請受け付け凍結             大証
2005/8  プログラムミスで午前中、全銘柄の売買停止           ジャスダック
2005/11 全銘柄の取引が停止                                 東証

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by SIGNAL-9 | 2005-11-02 10:48 | 電算機関係の話題 | Comments(0)

MSNメッセンジャーの「会話セーフティ機能」

会話セーフティ機能とはの解説を読むと
MSNメッセンジャー会話セーフティ機能とは、メッセンジャーを使った会話の中に乱暴な表現や不適切な表現が含まれていた場合、伏字にしたり、相手に通知することによって、お子様が不快な思いをしたり、危険に巻き込まれることを防ぎ、安全で楽しい会話をサポートします。
「こんなときに会話セーフティ機能 が働きます」んだそうだ。
  1. 相手の言葉遣いが乱暴なとき
  2. 相手の言葉の中に侮辱する言葉や、放送禁止用語などの表現言葉が含まれているとき
  3. 何度もしつこく上記の不適切な表現を繰り返された場合


 禁止用語の一覧はXMLで提供されているようだ。たぶんこれだと思う。

 こういうリストってのは、作った本人の差別感を反映しているわけであるから、非常に興味深いものがあるなぁ。

 しかし「黒人」だの「板前」だのがNGワードつーのはどうなのだろう。「OL」がブラックリストで「アマゾネス」がホワイトリストつーのとか、「睡眠薬」はブラックで「ヘロイン」がホワイトとか、なんだか基準がよくわからんが。

 どうも、これはこれで、登録の基準をめぐって物議をかもしそうな悪寒がするし、この機能、どう考えても維持ができないような気がするんだがねぇ。

 まあ、知らない単語や表現がいくつもあるので、これを機にどういう意味なのか勉強してみることにしようか…ってそーゆー使い方はいかんのか(笑)

------ 追記
こちらを見る限り既存の放送禁止用語集などをそのまま採用しちゃってるようだなぁ。
 「放送禁止用語」というのは、「発話」に人間が介在するので、機械的に一律「使用禁止」つーわけではないのだが、パソコンのソフトでは文脈とか判断できないと思うけどなぁ。

 いやホント、維持できるかどうか見ものだねこりゃ。
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by SIGNAL-9 | 2005-09-15 12:03 | 電算機関係の話題 | Comments(0)

ジャスダック、システム障害で午前の取引停止

TBSニュース
新興企業向け株式市場のジャスダック証券取引所で取引システムの障害が発生し、朝から4時間近く、全ての銘柄の取引ができなくなりました。

 ジャスダック市場では午前8時20分から始まる立ち会い外取引から全ての株の売買ができなくなりました。コンピューターの障害とみられますが、正確な原因はわかっていません。

 取引システムは午後の立会い取引の注文受付が始まる午後0時05分に復旧し、午後の取引はいつも通りに始まりました。

 ジャスダックでは「ご迷惑をおかけして、誠に申し訳ない」と話しており、現在、原因の調査を続けています。

 ジャスダックは新興企業中心に1000社近い企業が上場、先週26日には一日で1億5000万株あまり、約670億円相当が取引されています。(29日14:33)
 今年に入って3回目である。

「ジャスダックシステム 処理能力大幅増強へ 2005年7月26日 読売新聞」、といってたわけだが、結局大コケしてしまったわけだ。

【速報】ジャスダックの売買が停止中,新システムの投入初日 日経コミュニケーションによると、
 現在,利用できなくなっているのは証券会社にジャスダックの端末を置いて発注作業を行う「直結接続」である。証券会社側のアプリケーションからジャスダックのシステムに問い合わせて発注作業を行う「API接続」は利用可能。しかし「接続の方式だけで取り引きに差がでるのは問題」(同)との判断から,両システムとも停止する措置を採った。

 ジャスダックは8月29日から,時間外の「立会い外取引」の受発注を行う新システムを導入したばかり。従来のファクシミリでのやり取りから,コンピュータ・システムに置き換えた。このシステムが初日である29日朝から稼働せず,本システムにも影響が出てしまった。「原因が分かり次第,記者会見を開いて説明をする」(同)という。
 これから情報は出てくるだろうが、原因の如何によらず、またしても「停まってはいけないのに停まってしまった」のは事実である。

  山田正紀が昭和57年に書いた「虚栄の都市」という小説で、東京を襲う都市ゲリラの標的にひとつが東京証券取引所だった。実時間との競争である証券業というのは本質的に「停まることができない」システムである。

 9.11テロの時にもバックアップサイトを持っていなかった金融機関は、大変な損失をあげた。@ITの 吉田育代氏の記事(2002/3/12)によれば;
こうして準備万端だった企業があった一方で、バックアップサイトを持たないまま、サイトをダウンさせてしまった金融機関も存在した。事件が朝一番であったために当日の証券売買取引はなかったものの、その日に決済が予定されていた取引データがすべて失われてしまった。この金融機関は1週間後にようやく一部の業務を再開したが、ほぼ6カ月経ったいまもなお完全復旧には至っていない。

 ニューヨーク市民は、こういう業務を中断させた企業に対してどういう感情を抱いているのだろう。テロという青天の霹靂(へきれき)の災害に遭ってしまったことに同情的なのだろうか。その答えをバーリー氏は一言で説明した。

 「非常に怒っている。」

 売買取引の記録自体はDTCに残っている。しかし、照合が必要なために、この企業と取引をした相手の企業に多大な負担がかかっているのだそうだ。また、業界の中には前述のようにほぼダウンタイムなく業務を続行したところも企業もあるわけだから、その失態ぶりがよりくっきりと浮かび上がってしまうのだ。
 ジャスダックのように何回も何回も繰り返されれば、堪忍袋の鼻緒がブッツリという人も多かろう。

ロイターの[兜町ウォッチャー]ジャスダック今年3度目のシステム障害、小型株投信解約などのリスクも(2005年 08月 29日 月曜日 12:06 JST )によれば
市場関係者の間では、「2月、8月決算の銘柄については、先週25日が権利付き最終売買日だったが、仮にその日にシステム障害が起きていたら大変なことになっていた。取引所のシステムトラブルは言語道断だ」(準大手証券ストラテジスト)、「不透明感に伴い、ジャスダック銘柄を含む小型株投信の解約が出れば、他の銘柄を現金化する必要も出てくる」(大手証券エクイティ部)──などの声が出ている。
 まあ、当然だよな。仏の顔も三度笠というし。

 お客が「当然やるべき」と思っていることを「やっていない」という姿は、楽天事件などでもさんざん見てきたことだが、「安全な運用」はもっとも重要かつ基本的な顧客サービスであるという観点は、システムを設計したり運用したりする人間も忘れてはいけないことだろう。

 コトが起きないと目立たないからおカネの必要性が理解されない場合も多いんだけどね(苦笑)

その後…
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by SIGNAL-9 | 2005-08-29 15:41 | 電算機関係の話題 | Comments(0)