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「青少年ネット規制法」成立

「青少年ネット規制法」成立 ITMediaニュース 2008年06月11日 12時38分
青少年をネットの有害情報から守ることを目的とした、いわゆる「青少年ネット規制法」(青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律)が、6月11日午前の参院本会議で、賛成多数で可決・成立した(「青少年ネット規制法」衆院通過 実効性に疑問、厳格化懸念も)。

 法律では、有害情報として「犯罪や自殺を誘引する情報」「著しく性欲を興奮させる情報」「著しく残虐な内容の情報」などと例示。青少年が有害情報を閲覧する機会をできるだけ少なくすることを目的とし、フィルタリングソフト・サービスの普及などを促している。
 つまり、責任のあるオトナであることが証明できれば、大手を振って有害情報にアクセスしていいということだな(笑) 違うか。

 そもそも「青少年」が「有害情報」に触れることが絶対に悪いことだ、という前提自体疑える余地は十分にあるとは思う - 自白するが、俺だってガキの頃から「犯罪や自殺を誘引する情報」や「著しく性欲を興奮させる情報」や「著しく残虐な内容の情報」には親しんできたさ(笑) - のだが、個人的には、未成年対象にある種の規制をかけることには積極的には反対ではない。昔から半ば冗談で「コンピュータやネットワークは免許制にすべし」的なことも言ってきたが、半ば冗談=半分は本気なわけである。
 逆説的には、弾圧されるくらいでないとホンモノではないという考え方もできるわけである。
 ハッカー文化のルーツのひとつが電話のタダがけ方法だったこともある。オトナのクダラない規制を潜り抜ける創意工夫を青少年に勧めることで、明日のスーパーハッカーが登場しないとも限らない(笑)。

 …そうはいってもこの種の「規制」、メリットよりもデメリットの方が容易に想像できるし、「うまいやり方」的なものが少なくとも俺にはどう考えても思い浮かばないのである。

 この種の情報の規制が「上手くいった」例は寡聞にして知らない。アングラ化して先鋭化して…という例なら腐るほど思い浮かぶが。

マイクロソフト技術統括室CTO補佐の楠正憲氏の、「実害はないが実効性が低く、今後の法改正などで厳格化される危険性がある」という懸念は、ありそうなシナリオである。つまり;
  1. 法制化してみた
  2. ドラスティックな変化が見られない
  3. こりゃあ罰則等の強制力が緩いせいだな。もっと厳しくしなきゃダメだ
  4. よし、「改正」して規制強化だ!
という流れだ。

管理監督するための天下り法人が儲かっただけでした…的なことにならないように祈るばかりだ。

…と、まあ、口汚く罵倒したくなる本音を押し殺して、このくらい穏当に書いときゃあ「有害情報」認定されなくて済むのかな(爆)
by SIGNAL-9 | 2008-06-11 17:40 | 電算機関係の話題
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