明治珍聞:桜餅で死亡

「大食い番組」はあいかわらず人気があるようだ。

 ギャル曽根、大食いでついに負ける 新女王は44歳 アメーバーニュース 4月01日 08時27分
3月30日、昨今の大食いブームに火をつけた人気番組『元祖!大食い王決定戦』(テレビ東京系)が放送されたが、同番組出身のタレント・ギャル曽根(22)が準決勝で敗退した。
ギャル曽根を押しのけ女王の座に輝いたのは主婦の菅原初代さん(44)。2回戦以外は全てトップで通過した彼女は、決勝戦でもラーメン20杯を食べきり、2位に5杯の差をつけるぶっちぎりの優勝だった。

 一方準決勝で敗れ、番組規定により決勝には「お世話係」として立ち会ったギャル曽根。決勝終了後に新チャンピオンへのコメントを求められた彼女は、「もうちょっと頑張って欲しかったですね」と煽りを入れ、次回でのリベンジを誓ったが、チャンピオンの菅原さんには「修行して出直して来い!」とあっさり一喝された。

個人的にはどこが面白いのかワカラナい。
「こーゆーヒトたちって、いったいどんな量のウンコをするんだろう」といった生理学上の痴的興味はあるけど。

『江戸のファーストフード―町人の食卓、将軍の食卓』『美食のフランス』などのモノの本によると、大食い競争・食べ比べといった「食の遊戯化」は万古の昔から洋の東西を問わず人気があったようである。そういえば古典落語の『そば清』なんてのはもろにフード・ファイターの話だ。

 だが、どんなものでも過ぎれば毒なわけで、大食い・早食いには非常なリスクが伴う。

 例えば今年2月にもこういう事件があった。
カップケーキ大食い競争で男性死亡=英

【ロンドン25日AFP=時事】英南部スウォンジーで先ごろ、一度にどれだけ多くのカップケーキを食べられるかの競争に加わった男性(34)がケーキをのどに詰まらせて死亡した。当局者が25日明らかにした。
 男性は22日、カフェで開かれた地元芸術家のための展示会開催資金集めパーティーに参加。サン紙が目撃者の話として報じたところでは、会場には大量のカップケーキが用意され、パーティー終了後もその多くが残った。誰かの提案で大食い競争となり、突然、男性がのどを詰まらせた。通報を受けて救急隊が急行したものの助けられず、男性は病院で死亡。男性ののどにはカップケーキ5個が詰まっていたという。
 警察は男性の死因についてさらに調べている。カフェのオーナーは「悲劇的な事故であり、大変悲しい。これを教訓とすべきだ」との声明を出した。〔AFP=時事〕
 死に方としてはおよそ最低なんではあるまいか。

 こういうバカはそうそう多くはなかろうと思っていたのだが、『明治世相編年辞典』を読んでいたら、明治27年4月5日付けの読売新聞の、こんな記事を発見した。

 東京府下東多摩郡高円寺村ニ百三十七番地に在住の安川弥吉の妻おみさ(二五)は生まれながらの大食自慢であった。

 二・三日前のこと、近隣の女房連中が集まって桜餅の食べくらべを開催した。
 同村の町田おまつ(二三)というものが三十個あまりを喰い、当日のトップだと注目された。

 おみさは、アタシが劣っているはずが無いと躍起になり、帯を緩めて、見る間に43個を食い尽くした。

 なおも喰おうとするのを皆で押しとどめたところ、おみさは、ウン、と一言叫んでお尻からどっと倒れて気絶してしまった。

 人々は驚いてすぐに医者を呼んだが、もはやこと切れて帰らぬ旅に赴いてしまっていたという…。

 日本と英国、時代も100年以上を隔てているのに、まるで同じ記事を読んでいるようだ。

 ダーウィンの考え方が正しいのであれば、そろそろ遺伝プールからこの手の遺伝子が取り除かれてもよさそうなものであるが(笑)、中々に業が深いものだなぁ。
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by SIGNAL-9 | 2008-04-04 10:39 | 古い話
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