「ツールバー」

 だいぶ前から疑問に思っていたことがある。
 Windowsアプリだと付き物の「ツールバー」というやつ。あの、メニューバーの下に並べるアレのことだ。

 機能を選ぶときにアイコン表示のボタンをポチッと押す。
 メニューバーからドロップダウンするのはウザいけど、キーボードのショートカットキーは覚えていない…みたいな時に使うというのが用途だと思う。
 確かに便利は便利なのだが、どうもいまひとつ違和感というか不便を感じていたのである。

 例えば、Excelだとこんな感じで並んでいる。
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 これ、一瞥して図柄から機能が類推できるだろうか?

 「プリンタ」アイコン→印刷、あたりはまだ判りやすいとしても、ここに並んでいる「絵」を見て、ハジから何の機能なのか全部わかる奴はそんなに多くないと思うのである。

 慣れてしまえばそれまで、というのは確かにその通りだ。
 だが、慣れるまでは押す前にマウスでポイントしたまま<ちょっと待って>、ボタン名(ヒント文字列つーかバルーンヘルプ)を表示させてみるとか、そーゆー使い方をしている人が殆どなのではあるまいか。

 例えばWindowsのデスクトップのアイコン表示だが、アイコン「だけ」表示して使ってる奴はいないのである。必ずアイコンの下にフォルダ名なりプログラム名なりを表示させているわけである。
 アイコンで表せるのは抽象的な「位置情報」と、大雑把な「種類」だけなのだ。
 まあ、Windowsのシェルのように、ファイルの操作を行う「だけ」=元々機能を表す必要がない場合ならそれでもいいのだが、アプリケーション内で機能を表す場合に、アイコン表示というのは妥当な表現方法なのだろうか? つまるところ、オブジェクト自体ではなく、振る舞いそのものをオブジェクトと同じ表現で表してしまっていいのか?ということだ。

 例えば、これ。
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 昔懐かしいNetscapeのツールバーなのだが、このソフトではツールバーを表示するときに「アイコン」「アイコンと日本語」「日本語のみ」の三種類が選択できる。上の画像はデフォルトの「アイコン」表示だが、「日本語のみ」表示だとこうなる。
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 機能が一目瞭然、俺にとってはこちらの方がはるかに使いやすいのである。

 ちなみにMSのOfficeなどだと、なぜかこの「ボタン名だけを表示する」というオプションがない。おまけに「ボタン名を表示する」にしても常時表示じゃなくて、必ずマウスでポイントして表示、みたいなものもある。
 「日本語(英語でもいいけど)だけで表示」というオプションの実装がそんなに難しいとも思えないので、あえてそうしているのだろうが、俺的にはどうも納得がいかない。

 さて、このような「日本語のみ」方式で問題になりそうなのは、文で書くとボタンが横に長くなる場合がある…という点だろう。

 ならいっそ、漢字1文字にしてしまえばどうか。

 考えてみりゃあ漢字というのは元々表意文字に近いわけだし(厳密には違うが)、一文字で「意味」を持っている「絵」だと考えることもできなくはない。
 あえて「絵」で代替しないでも用は足りるんじゃねぇか…と思ったわけだ。

 で、ためしに作ってみたのがこれ。
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 UnicodeテキストとURLリンクがツリーで扱えるリッチテキストなメモ帳が欲しかったので、ちょちょいと作った私用メモ帳なのであるが、ツールバーのボタンを全部漢字にしてみたのである。

 …結果ですか? ダメでした(爆)

 やはり漢字は厳密には表意文字ではないので、パッと見、判りにくい。
 というより、妥当な漢字を選ぶのが難しいということに作っていて気づいた。
 …試してみて初めて気づくというのは我ながらど~かと思うが。

 ううううううん。やっぱり素直に「開く」とか「ツリー展開」みたいなボタンの方がはるかにマシである。

 とはいえ、綺麗だけど「意味」のわからない「アイコン」よりはマシかもしれない…と負け惜しみを言ってみる今日この頃である。
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by SIGNAL-9 | 2007-10-24 13:38 | 電算機関係の話題
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