秋葉神社再建私案(2)

 新・アキバ神社妄想の続きである。

 さて、そもそも何の神社を建立するのか。
 真っ先に思いつくのは、松が谷の秋葉神社を再勧請、つまり鎮火神社を再コピーして戻っていただくという案だ。
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 松が谷の秋葉神社は何と言っても「秋葉原」の名前の由来である神社である。郷社という社格の高さも見逃せない。元々神田明神の管理下にあったわけだし、何かと都合もよさそうである。

 であるのだが、「ヲタがお祭りできるような神社を作りますので、秋葉神社を勧請してください」といって「それは結構ですね」と認めてもらえるつーのは妄想としても無理がある。

 それならいっそ、自前の宗教法人にしてしまうのはどうか。
 日光東照宮とか伏見稲荷みたいに独立した宗教法人はいくらもある。独立宗教法人だと、基本的に教義やご神体はテキトーに、いやある程度自由に決定できるというメリットがある。

 アニメやマンガに代表されるヲタ文化と神社では相容れないような気がするが、そうでもない。八百万の神々をナメてはいけない。いわゆる弁天さま、市杵島姫命(サラスバティー)みたいな芸術音曲の神様もちゃんといる。バズーカ砲は持っていない。

 浅草寿町にある宗吾殿をご存知だろうか。
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 年貢に苦しむ農民のために直訴を図って処刑された惣五郎(宗吾)さんをお祀りした場所だが、この惣五郎さんのお話が芝居や講談で取り上げられるうちに、演劇や映画関係者が参拝するようになっていった「神社」である。
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 ごらんの様に、門柱には「歌舞伎座」や「明治座」の銘が刻まれている。中村吉右衛門・勘三郎、松本幸四郎、久保田万太郎、岡晴夫といった演劇界のセレブ、浅草六区が近いせいか新東宝の大蔵貢など映画関係者の名前もある。

 宗吾殿は実在の人間が「神社化」したものといえよう。

 つまり、その気になれば手塚治虫とか宮崎駿…はまだ生きてるか…ビル・ゲイツ…は祟り神になりそうだから却下…、えー極端な話、架空の人物・事物を祀る例もないわけではないので、涼宮ハルヒやゆりえ様の御霊を祀ることすら理論的には可能なのである。
 日本の宗教観というのはなんともデタラメ懐が深い。

 独立宗教法人であれば、門前の狛犬やお狸様やお狐様を萌えキャラにしてみるとか、巫女さんをネコ耳にしてみるとか、いろいろとバチあたりな先進的なことが可能になりそうだ。
 奉納する絵馬に「こなたは俺の嫁」などと、他所では不謹慎と非難されるようなことを書き散らしても、教義に合致している以上問題はない。

 最近はお寺さんでもこういうマンガチックなキャラ(元々ゲームのキャラ)を使っているくらいなので大きな問題はなかろう。
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 宗教法人設立は許認可制なので、許可を得るのはそれなりに大変だが、単立宗教法人だったら比較的困難なこととも思われない。なにしろ布教・儀式行事・教化育成などの宗教法人として必要な基本活動は、ヲタどもが放って置いても勝手にやってくれるはずだし(笑)
 「マルサの女2」で描かれたように、脱税目的で宗教法人を作る不届き者まで実在するくらいだ。ましてやヲタク文化を日本のかっちょいい文化のひとつとして海外へ喧伝することを、国家が後押ししている現状、いかな頑迷な国家権力とはいえ、ヲタ神社という高邁な理想を認めぬことがあろうか?(反語表現)。

 さて、お祭である。

 コミケ、ワンフェス、いわゆるオタク祭りは色々あるが、ヲタ臭先鋭的過ぎて一般人には敷居が高すぎる。アキバ神社例祭はヲタしか参加を許さないような排外的なものではなく、地域や広く一般人にも受け入れられるようなものでありたい。
 また逆に、ヲタの隔離政策だヲタルトヘイトだ、というのは本位ではない。

 ヲタが目立つようになったとはいえ、アキバといえば電気街だ。電気から音響、コンピュータ、先端技術の集積地である。あまりにヲタヲタしたものばっかりでは、この街の持つ潜在力が生かせない。

 つまり、万民が参加しやすいような伝統的な「お祭り」の形態は維持しつつ、発展的形骸化を図る(笑)わけである。

 お神楽代わりにアニソンで集合ダンスお神輿はカトキハジメのデザイン合体変形アリ、ドジっ子がきちんとハマれる風船釣りを始めとした夜店は必須だろう。夜店で同人の即売というのもオツかもしれない。
 最近はガイジン観光客も多いので、メイド萌えに続き巫女萌えも教えてやるべきだ。近所のメイドカフェに協力してもらって大規模巫女軍団を編成、京アニダンサーズやコスプレ軍団を加えて、ホコ天を復活させた中央通りでヲタクトリカル・パレード。
 打ち上げ花火も欲しいところだが場所柄無理があるので、地元の電気店に協力してもらってイルミネーションなどのページェントを繰り広げる。
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 と、まあ、遊興地だったという「秋葉っ原」の面影を今に復活させるというセンで妄想してみた。我ながら酷い妄想だとは思うが、好むと好まざるとに係わらず、今やアキバは「観光地」としての側面は無視できなくなっている。マジで、お祭りのひとつやふたつあってもいいんじゃないか、と思う。
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by SIGNAL-9 | 2007-07-30 10:30 | 秋葉原 研究(笑)
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