秋葉神社再建私案(1)

関東最古の神社に「らき☆すた」ヲタク殺到 地元「治安の問題が…」 産経新聞 7/25
「古事記」時代以前に創設された関東最古の大社「鷲宮神社」(埼玉県鷲宮町)に今夏、アニメファンが殺到する異様な現象が起こっている。この神社が人気アニメ「らき☆すた」の美少女キャラが暮らす家と設定されたため、「聖地巡礼」のファンが押し寄せているのだ。アニメ雑誌の記事も拍車をかけ、閑静で神聖な神社町はコスプレ姿やカメラを手にTシャツ、リュック姿という「アニメオタク」(略称「アニヲタ」)が集まる町に一転。異色のアニヲタ絵馬も登場するなど、地元住民が気味悪がる事態となっている。

 俺はこの「らき☆すた」という作品に興味は無いが(観た事はあるが興味が持てなかった)、一方的な「だからアニヲタは」的な論調には同調しない。この手の問題は、この「らき☆すた」という作品のファン固有の問題であるどころか、アニヲタ固有の問題ですらない。ドラマや映画の舞台となった地域でも同種の論議が過去からあったからだ。
 この記事だけに限って言えば、記事内容や炎上騒ぎのあったブログを見るかぎり、そんなに大騒ぎして取り上げるような大問題が発生しているという印象も受けない。

 ただ、「いわゆるアニヲタ」の「聖地巡礼」が問題視された例は過去にもあったことは事実だ。
 また、特定のヲタの群の行動というのは、他のヲタから見てさえ奇態に見えることがままあるのも事実だろう。

 例えばアキバの路上での唐突なハルヒダンス。

 あれはアキバという特殊空間-「ハレ」の場-ならぎりぎりセーフかもしれないが、同じことを別の場所で敢行すれば、よくて眉を顰められ、悪くすれば通報タイホ、ということになりかねない。

 と、つらつら考えてみると、アキバ自体にも、公的には、そういう「ハレ」の場というのがないんじゃないか、と気づいた。
 アキバには「お祭り」が出来る場がない、ということである。

 アキバでお祭りといえばバーチャルな「電気まつり」「エンタまつり」くらいである。

 確かにご近所に神田明神という大物がいらしゃるが、あそこの大祭は「アキバの祭り」という感じではない。巫女さん目当てにうろちょろしてるヲタは見かけるが(笑)。
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 そもそも街自体が異界化しているのに、いまさらお祭りの場所がいるのか、という意見はあるだろう。

 だが、路上で乱舞されるくらいなら決められた場所でやられた方がイザという時官憲も介入しやすかろうし、やる方も道路使用許可とかメンドくさいことを考えなくても堂々と「俺様のソウルフルな『 もってけ!セーラーふく』を堪能しやがれ」といえるではないか。お祭りということなら、ある程度服装が奇態であっても問題視はされないし、観客増も期待できるので、コスプレイヤー諸兄にもいいかもしれない。
 クリエイターも神社(つーか巫女さん)が必要な場合には、ソコをモデルにすればよろしい。そうすれば聖地巡礼されても、元々アキバに行く連中がアキバに行くだけだからまったく無問題。

 こりゃあ皆ハッピーなのではないか。

 アキバで神社というと、いわゆる秋葉原には、秋葉原駅構内の秋葉神社分社を除けば、ふたつの神社が存在する。
  講武稲荷神社と花房稲荷神社である。

 講武稲荷は明治時代の観光ガイド『新撰東京名所図会』でも紹介されているほどポピュラーな存在だ。
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 一方、花房稲荷神社は、有名ブログで取り上げられて知られるようになったが、場所が路地裏でもあり、知る人ぞ知る存在だった。
 (余談だが、このお稲荷様は江戸時代から云々という記述がインターネット上には散見されるが、俺が当たった限りの文献では確認できなかった。作りを見ると、どうみても戦後のものなので、それ以前からあったとすれば再建されたということなのだろうが、個人的には江戸からあったにせよ屋敷神の類だったのではなかろうかと思っている)。
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 さて、残念ながらいずれの神社も「ハレの場」としては不利な立地条件である。
 講武稲荷は街角だし、花房稲荷は死ぬほど狭いビルの谷間だ。これでは夜店も出せやしないではないか。

 そこで思いつくのは、いっそ適当な場所を新たに考えて、神社を新設してしまったらどうか?という案なのである。

 ところで、この「適当な場所」がまず難問である。何しろ狭いアキバでのことだ。
 縁日が出来る程度の広さはどうしても欲しいが、地元住民の日常生活に迷惑をかける様な場所はNGだ。

 アキバで、ある程度のスペースを確保できそうな場所は、
  1. 佐久間町の秋葉原公園
  2. 花岡町の再開発したビル群の間の広場(UDXの裏とか)
  3. 滝沢馬琴の住居跡で有名な芳林公園
あたりだろう。

 秋葉原公園は交通の便的には最強だろうが、いくらなんでも少々狭すぎる。ということで、2か3の案ということになる。

 再開発したビル群の間にはけっこうスペースがある。
 別に常設の出店を出そうというのではないから、縁日程度に流用することくらいはできそうだ。
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 神社本体は常設でないと意味がないが、最悪、神社だけをどこかのビルの「中」に設置することもできるだろう。
 オフィスビルと神社というとミスマッチな感じだが、地価の高い東京ではビルの中に神社があることは珍しくない。
 この写真をご覧あれ。
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 秋葉原の隣の浅草橋(住所は東日本橋)にある初音森神社である。写真でみてもかなり無理な(笑)構造であることはお分かり頂けると思うが、こういう例がないわけではないのだ。

 だが確かに再開発されたビルの間の空間は狙い目なのだが、スーツ族のビル群とヲタのアキバの間には、道路幅以上の深くて暗い谷があるという説もあり、権利関係も複雑そうなので実現にはかなりの困難が伴いそうだ。

 第3案の千代田区立芳林公園は、物理的にはもっとも妥当な場所だろう。
 総面積0.2haと適当な広さがあり、小さめのお社と社務所程度だったら日常の憩いの場を奪うことなく建築できそうだ。元々の鎮火社だって、たったの7.3×5.5メートルだったわけだし。
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 ヲタが集まる…ということだと、すぐ横が小学校という点はかなりな障害になりそうだが(爆)

 ということで、とりあえず、新・アキバ神社の建設予定地として芳林公園を妄想しておこう。
 場所はこれでいいとして(いいのか)、どんな神社を建てるのか…という妄想はまた次回。
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by SIGNAL-9 | 2007-07-27 13:27 | 秋葉原 研究(笑) | Comments(0)
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