武部本一郎展

弥生美術館 ~紙芝居からSFアートまで~ 武部本一郎展 永遠のヒーロー・ヒロインの世界

 武部画伯といえば、美形キャラといった印象がある。
 火星シリーズでいえば、もちろんデジャー・ソリスに止めを刺す。『火星のプリンセス』はジャケ買い、という奴は、俺も含めていっぱいいるはずだ(笑)

 ちなみに武部流の美形キャラの端的な例として眉村卓の『ねらわれた学園』(鶴書房盛光社版)の挿絵を引用しておこう。これに登場する異世界人は、みんな美男美女という設定なのだ。
 前列が一般市民で後列が異世界人の美少年(笑)。
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 ギリシア風でバタくさいのに、東洋風な面差しのある武部流美形キャラ。
 これが、とりわけ翻訳モノの挿絵だと上手くはまって、実にエレガントに感じられる。
 個人的好みでは、翻訳ものの少年冒険小説、例えばあかね書房版の『灰色の谷の秘密』(アンドレ・マスパン、河盛好蔵訳)の挿絵のような、美少年・美少女を書かせると、武部画伯は最高である。
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 今回の展覧会は、どちらかと言えばSF/ファンタジー系に重きを置いた展示で、俺的にはちょっとだけ残念だったのではあるが、武部画伯の原画-しかも未発表のものまで-が見られるとなりゃあ、見過ごすわけにはいかん。
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 いやぁ、実にいい目の保養をさせてもらった。

 入場料たったの800円、爆安である。ちなみに並列している竹久夢二美術館の方もこの金額でいっしょに観覧できるのでお得ですよ奥さん

 『囚われのデジャー・ソリス』の原画の前で、鼻をこすり付けんばかりに鑑賞していたキモい親父は俺である。
 他の御来場者にはご迷惑だったかもしれんが、ペンの運びの流麗さに思わず見とれて動けなくなってしまったのである。

 我々が目に出来る「挿絵」という形態だと、原画のクオリティが数十分の一しか出てないんだなということを再認識できた。
 残念ながら、印刷、特に「挿絵」の印刷のクオリティだと、原画の迫力は絶対に再現できない。 専門の画集でも、かなり無理があると思う。つーか、家に帰ってから画集を見返してがっかりした(笑)

 9月までやっているそうなので、もう二・三回は行かずばなるまい。
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by SIGNAL-9 | 2007-07-26 13:29 | 読んだり見たり | Comments(0)
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