赤瀬川定義の「トマソン」の一ジャンルとして、いわゆる『高所ドア』という分類がある。
どんなものかということはGoogleのイメージ検索でも見ていただくとして。 これは岩本町で見かけたもの。 たぶん、もう使われていない空き家なのだろうが、昔は荷物の搬出入に使われていたのだろう。二階部分がサッシの引き戸になっていた。 これはいわゆる高所ドアとは呼べないかもしれない。かつてはこういう風に使われたんだろうな、と容易に想像がつくので、別段奇異には感じないからだ。 で。これこそが高所ドアなんじゃないか?というのがこれ。 普通の民家? 確かにこの角度で見ると、フツーに見える。 が、逆の側面へ回ってみてたまげた。 …この家、どうなってるんだ? 純和風の木造の家が、モルタルの家に合体しちゃってるように見える。 おまけによ~く見ていただきたい。 木造の家の玄関が、二階部分にあるのである。 一瞬、これは玄関のように見えるけど、窓か、荷物の積み降ろし用のドアなんじゃないか?と思ったのだが。 ど~みても『玄関』である。 このサイズだと読めないだろうが、玄関脇に赤い札が張ってあるのがわかると思う。ここには、『押し売りお断り』てな記述があるんである。 よくありがちな高所ドアだと、元々一軒家だった建物の半分だけ取り壊したために、渡り廊下のドアが高所に残るというケースがある。が、渡り廊下に玄関を設置というのはちょっと考えにくいし、家の中に『押し売りお断り』の札を掲示するわきゃない。 さよう、間違いなく「玄関」なのである。これは。 横が駐車場になっている。おそらく、この駐車場部分に、かつては何らかの構造物があったのだろう…と思うのだが、どうも「元」の姿が想像できない。 元々平地だったとしか思えない場所で、周りを掘り下げたという感じではない。 ぱっと見まるで、元々あった木造の家の下からモルタルの家がにょきにょき生えてきて、木造の家を取り込んで押し上げてしまったみたいにも見える。 よくある二階建てアパートみたいに、登り階段が付いている通路みたいになっていたのだろうか? しかしそうだとしても何故そんな無理のある構造にしたんだろう? 下の建物と上の建物のオーナーが違うとか? 俺のモズク頭では、ナニをどうすると、こういう形で玄関が空中に浮くハメになるのか想像がつかないんである。 頭から二・三個?マークを出しながらもしばし佇む俺であった(笑)
by SIGNAL-9
| 2007-05-21 09:22
| 町歩き
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