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『ケータイ小説』という新ジャンルがあるそうである。

 このケータイ小説のひとつである『Deep Love』(Yoshi著)のamazonのレビューがエラいことになっていたので、あわてて本屋に出かけていって立ち読みしてみた。

 …唐突だが、コンビニで売ってる『煎餅』と称するものはなんであんなにマズいのか。
 生地がまるで麩菓子みたいにパサパサで、風味も何も無い、ただ甘っ辛いだけのタレがベタベタと付着している、まるで魚のエサみたいなシロモノが多い。

 まあ、その分安いし、手軽に手に入るのだから文句も言えない。
 素材がどーこー講釈垂れながら、たかがウンコの元に何万円も払うような馬鹿ではない。食い物にウマいだのマズいだの言う内は人間として小物である。

 確かにそうなのだが、恐るべきはどう考えても「水準以下」のものを「普通」と思って喰ってる若い衆が現実に存在することだ。

 「ホントはもっと美味いんだけど、これは安くて何時でも手軽に喰えるからしかたがないよな」、だったらいいのである。何も「創業元和元年厳選した日本米と秘伝のタレで職人が一枚一枚焼き上げた逸品」みたいな話をしているのではない。普通の煎餅屋で普通の値段で購入できる普通の煎餅の話をしているのである。

 「普通のレベル」を知らないで、テメエの喰ってるものが「普通」もしくは「すばらしく美味い」としか思えないのは確実に不幸だ。
 つまり本来の平均値が自分の思ってるトコよりずっと高いのに、その事実に気づく事ができないというのは、かなり「損」ということなんである。

 ほんのちょっとコストを余分に負担すれば、はるかにウマい煎餅が喰えるのに。
by SIGNAL-9 | 2007-03-05 17:03 | 読んだり見たり
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