緑の侵略者

 『蔦の絡まるチャペルでぇ~』なんてゆーとロマンチックが止まらない感じだが、植物星人どもはそんなに甘くないのではないか。隙あらば蔓延ってしまおうという生来の歪んだ欲望の赴くまま、ヤツラは我々人類の住居にまで好き勝手に侵略の手を伸ばしてきているのである。地獄の底から蘇る悪魔の化身毒の花。

 今日は町歩きで見つけた植物軍団侵攻の証拠写真をいくつか。
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 千代田区淡路町某所の物件である。
 おそらく美的観点からツタを故意に絡ませているのであろう、入り口や看板周りなど刈り込んであることからも分かるとおり、俺流に言うと、"制御された侵略"である。
 とはいえ、その生い茂り方にはやはり暴力的な野生を感じさせる。すきあらば繁りまくってしまおうという植物の胡乱な意思と、ギリギリで美観を保とうとする人間の意志のぶつかり合いに予断を許さない緊張感が感じられるではないか。
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 台東区上野の通称暗闇坂にある謎の廃屋…といたいところだが、なんでも上野動物園が物置として使っているそうな。
 冬場の写真なので、枯れ切った植物があたかも海草が絡まった幽霊船のような風情を醸し出している。元は煉瓦造りの中々にしっかりした建物なのであるが、もはやこうなっては不気味さ以外のものは感じられない。

 もうひとつ。
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 こちらも台東区某所の民家である。壁面が前面窓で日当たりがよさそうなのに、向かって右奥からツタにじわじわと侵略されかかってる様子が不気味である。とはいえ、一階は人間様のスペースだという居住者の意思が感じられ、不思議なバランスを保っている。


 最近見つけた物件はこれ。
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 こちらも「生きている」家のようなので場所も名前も秘しておくが、都内某所の医院である。
 見てのとおり、新しい家なのにどうもトンデモないことになってしまっている。

 このサイズだとわからないかもしれないので、L版で取った元画像のトリミングを見てほしい。
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 部屋の中もエライことになってしまっているようだ。構造的にはこの部屋は温室のように思えるが、もはや植物を育成するなどという牧歌的な空間ではなくなっているのではあるまいか。
 寝ている間に首に巻きついたツタがじわじわと的妄想が浮かぶが、マジメな話、害虫の発生や漏電等の心配もあるので早めに対処された方がいいと思うのだが(余計なお世話か)。
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by SIGNAL-9 | 2007-02-27 13:40 | 町歩き | Comments(0)
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