「はやぶさの成果もまた盗られてしまうのでしょうか。」

 「はやぶさ―不死身の探査機と宇宙研の物語」
 熱い本だ。

 移動途中の電車の中で読んでいて、不覚にもうっすら涙が浮かんでしまった。
「はやぶさ」は人の情熱を推進剤とした、世界で初めての探査機なのである。
まさに、しかり。
 おれもあのコ(ああ、擬人化するさ)は、キセノンではなく根性で飛んでいるんではないかと思っている。

 そろそろ年末恒例の今年の10大ニュースをマスコミが取り上げ始める時期だが、先だってやってたさんまと福沢の番組では「はやぶさ」の「は」の字も出てきやしない。「はやぶさ」プロジェクトは「去年の話」といわれりゃあ、そりゃまあそうかもしれんが、サイエンスでの特集は6月号だったわけだし、去年の10大ニュースには間に合わなかった感もあるので、なんとなく納得できん(笑)。テレビなんだからアンケートなんざ捏造してでも「はやぶさ」を上位に…ってあわわ(爆)

 ということでまだまだ頑張っている「はやぶさ」だが、プロジェクトの悲鳴が聞こえてきている。

「はやぶさ」の近況と「はやぶさ-2」にむけて 2006/11/29 JAXA
●もう追われる立場に:まるで逆なで...です。
概要
探査対象:1999RQ36
打上げ:2011年秋 (はやぶさ-2 と同じ時期)
小惑星到着:2013年2月~12月(滞在約300日)。地球帰還:2017年
観測機器:2次元スキャンLIDAR, 可視~赤外カメラ他
試料採取:ロボットアームと微小重力を利用して150g
$1.2 million to concept studies. Mission for less than $425 million.
(これでも NASA 最小クラス。はやぶさ-2 の4倍の予算の投入。)

●はやぶさの成果もまた盗られてしまうのでしょうか。

先手をとられたとは、打たれてはじめてわかるもの。すぐれた企画とは、
先手をうつこと。

はやぶさ-2 ができないと、せっかく日本が先手を打っていながら、
先行される可能性。残念ながら、内示される来概算で通る可能性は
高くないと言われている。なんとか、声をあげたいところ。応援もほしいです。

……

「はやぶさ2」によって得られた成果を世界に発信することで、日本という
国の文化や教育レベルを世界に示すことができ、世界の科学教育でも
指導的な立場に立つことができるようになるわけです。

応援してください、「はやぶさ2」。「はやぶさ」の成果があぶない。
「はやぶさ2」実現に向けて 2006.12.04 松浦晋也のL/D
アメリカは「はやぶさ」が失敗すると判断し、自分たちが最初の小惑星サンプルリターンを行うつもりでいる。予算は4億2500万ドル(1ドル115円換算で、489億円)。「はやぶさ」は探査機本体が約127億円。打ち上げに使ったM-Vロケットが約70億円の、およそ200億円ほどを使った計画なので、規模として約2.5倍ということになる。
 俺も松田さん御提案のメール先には即効でメール出したが、他にも応援はできないのか。

前回同様のキャンペーンで、一口いくらで寄付を募ってくれれば、出せる金なら出すぞ。ぬれ煎でも売ってくれりゃあ、生活習慣病をおしてでも貪り食ってやるつもりだ。つーか、映画化とは言わないが、テレビドラマかアニメ化くらい考える目ざとい広告代理店は無いのか。この国には「プロジェクトーX」みたいな番組が受ける土壌があるのだから、まったくダメダメとは思えないぞ。あさりよしとお氏あたりがデザインしたキャラクター・グッズの類なら寄付分上乗せの暴利でもガンガン買ってやる用意はある(笑)。

 もちろん、一般貧民どもの寄付なんぞで宇宙機が飛ばせるわけは無い。だが、「はやぶさ」のような先進的なプロジェクトがどれほど国民に夢と希望と娯楽(笑)を与えてくれるのか、それを示していくことは絶対に無駄にはならないはずだ。

 せっかくの、久々に「熱い」科学プロジェクトだ。この熱を冷ますことなく次につなげていくことはできないものか。
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by SIGNAL-9 | 2006-12-11 10:43 | 一般の話題 | Comments(0)
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