怪盗ジゴマと活動写真の時代

 怪盗ジゴマと活動写真の時代 (新書) 永嶺重敏 新潮新書読了。

 労作である。

 おまけにありがたいことに持ち運び便利で安価な新書である。
 こういう本が新書で出てくれると、俺みたいな暇無し貧乏人には移動時間が有効に使えてありがたい。

 ジゴマ「事件」を専門に、俯瞰的に扱った書籍は俺の知る限りほとんどないので、実に興味深く読めた-いささか物足りないくらいだ。矛盾した言い分だが、資料面を増やした改訂増補か続刊でも出してくれるとうれしいのだが。

 という希望が無理無理なのはわかってる(笑)

 例えば、岩波同時代ライブラリーの「みそのコレクション 活弁時代」(御園京平)なんか、トーキー以前の映画産業に興味のある向きにはお勧めなのだが、残念ながら絶版みたいだ。

 今思いついてamazon見てみたら、「キリング・フォー・カルチャー―殺しの映像」とかプロウァーの「カリガリ博士の子どもたち」とか、俺のお気に入りの映画本はみんな絶版じゃないか(笑)

 この手の本は刷数が少なかったり、再版率も低かったり。
 需要があまりないのだろうなぁ。まあ、買うような奴は決まってるもんなぁ。書店で何気に買ってみるつージャンルじゃないし。

 俺も書店で見かけて気になったときには、できるだけ、柳下毅一郎いわくの「義務として保護」を心がけているのだが。

 「げんしけん」の斑目バリに「値段はみない」「迷う前に買え」「買ってから考える」が徹底できりゃあ理想だが、おサイフの問題もあるし、置き場所の問題もあるしで中々ねぇ。

 絶版本の電子情報としての販売・提供が、もっと進んでくれるといいのに。

 書籍用スキャナの類はぼつぼつあるのだが、ページをばらさなきゃならなかったり、自動にせよ手動にせよページを繰らなきゃならなかったりで効率の悪いこと夥しい。
 これだけカガクが進んでるんだから、本なんか閉じたままで全スキャンして、1冊数秒くらいでガンガン電子化するくらいの仕掛けはできんのかなぁ。蛍光X線分析器みたいなもんで、本を細かく輪切りにして、インクの付着量などから総合的に判断してページを割り出して…みたいな。無理だな(笑)


 いっしょに北島明弘の世界SF映画全史も購入。こちらは電話帳バリの大部の本なので、さすがに持ち歩いて読むというわけにはいかない。じっくり読むことにするが、いつまでかかるやら(笑)
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by SIGNAL-9 | 2006-11-29 15:00 | 読んだり見たり | Comments(0)
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