気球で撮った地球の写真

宇宙から見たリアルな地球の画像、イギリスの大学生が自作の宇宙船で撮影 technobahn 2006/9/20 21:23
イギリスのケンブリッジ大学の大学院生カール・モーランドさんとロバート・フライヤーズさんの2名がたった1000ポンド(約20万円)で宇宙船を開発して、宇宙からデジカメでリアルな地球を撮影することに成功した。
 見出しだけ見て「マジ?」と思ってしまったが、実際にはデジカメなどを搭載したモジュールをヘリウム風船で32Km上空に上げる、というもの。要するにカメラ付きラジオゾンデといったところか。

 ご当人たちのページによれば、たしかに最終的にはそこからのロケット発射目指しているようだが、別のそれが主目的というわけではなく、これを「宇宙船」というのはミスリードだろう>technobahn。

高度30Kmは宇宙じゃないし。どう贔屓目に見ても「船」じゃなくて「箱」だし(笑)。

 ご当人たちは真面目に取り組んでいるのだからヘンな煽りをするのはよくないと思うぞ。あまり金をかけずに(これ重要)こういうすばらしい写真が撮れたというだけで、グッドジョブなんだから。



 さて。

 重力の井戸から脱出するために、ある程度の高度までは気球の浮力を利用して、そこからロケット発射といういわゆる「ロックーン=「ロケット(rocket)+気球(balloon) rockoon」」は1949年に基本アイディアが出て、50年代にはかなりの回数使われたようだ

 日本でも昭和31年から36年(1956~1961)にかけて、東京大学生産技術研究所で19回の打ち上げが行われたようだが、NASDAの「H-IIに至る日本ロケット開発史2」によれば、
それでもまだ、高度100kmは遠い。そこで新たな打上げ方法として試みられたのが、ロックーンという方法だった。気球にロケットを吊るし、ある程度の高度を気球で稼いでから上空でロケットを発射する方法だ。しかし、突風に気球があおられてロケットが地面に激突、暴発する事故が発生。基礎研究に時間がかかることが明らかになった。
 安価ではあるが中々に難しいようで、廃れてしまった技術ではある。

 もっとも、近年でも研究している向きはあるようで、JP AEROSPACEHALO Rocket Balloon など、いくつか見つかる。

 成層圏プラットフォームのような「足場」が出来てくると、事情はもっと変わるのかもしれないな、とふと思ったが、そんなもんができたらわざわざロケット打ち上げるヤツは逆に減るか(笑)
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by SIGNAL-9 | 2006-09-27 14:06 | 一般の話題
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