ツンドクしていたアニメをまとめ観した。

 旧作ばかりなので今更感が強いが、覚え書きとして。

「ぴたテン」

 BOXが投げ売りされていたのでつい気の迷いで(笑)

 魔法少女モノは守備範囲外なので、比較的最近のものでも「コメットさん☆」くらいしか観ていない。
 たまたまなのかもしれないが、両作とも、ワキ役が主役を喰ってしまったところが共通点といえば共通点のような気がする。「ぴたテン」では悪魔の紫亜さんが、「コメットさん☆」では敵役のメテオさんが、主役よりも魅力的。
 主役は明るい「イイコ」でなきゃならないので、表現の自由度が制限される。結果的に面白みに欠け感情移入しにくいからかなぁ。

 しかし「天使と悪魔が同居してて、しかも天使の方がトラブルメーカで悪魔の方が人の役に立ついい人」というのはよく考えるスゴイ設定ではある。
 世の中にはハリー・ポッターでさえ糾弾する既知外原理主義的勢力があるというのに、子供向きに作れる日本てぇのはある意味幸せだなぁ。

 そういえば、以前、知り合いのアメリカ人にアニメを貸せといわれて「かみちゅ!」を貸してやったら、家族でちょっとした議論になったそうだ。
 まあ確かに「神様で中学生」だの「焼きそばの神」だのというのは、在日期間も浅くなく日本語不自由なしであっても、キリスト教文化圏の御家庭にはちょっとわかりにくかったかもな。
 あ、もしかして「かみちゅ!」って靖国問題解決の一助として使えるかも(笑)


「CYBERSIX」

 99年の作品だが、先日地上波で集中放送したので録画しといた。

 13話全体の構成はダメダメだが、演出・脚本は水準以上。

 アルゼンチンの漫画原作をカナダ・日本合作ということで、キャラデザインが日本では一般受けしないかもしれないが、作画も破綻無くよく動く。特に青山浩行コンテの第12話なんか、「FF VII アドベントチルドレン」のスタッフは何百回も見るとよろしい(笑)

 だが、日本語版で、お笑いのオセロの二人に声優やらせたのはいくらなんでもどうかと思う。本人たちが頑張っている風(努力が結果として伝わってこないのだ)なだけに痛々しい限り。
 男装のアクション・ヒロインなんて、タダでさえ難しい役どころなのにトモちゃんにやらせるのはど~よ?

 声優専門で無い人のアテレコというのは、すばらしく上手くいった例も多数あるので全否定する気はさらさらないが、話題づくりのためだけでやらせるのはナシにしてくれないだろうか。実績のある声優がいるのにお笑い芸人に吹き替えさせた映画版「サウスパーク」なんて暴力的ですらある。

 ついでにいうと、内容と合わないテーマソングというのも激萎えの原因なのでナシの方向で(あ、「CYBERSIX」のオープニングはカッコいいです。念のため)。

 最近で言うと「メルヘブン」ね。大人の事情は重々承知だが、幾らなんでも少年向けバトル主体のファンタジーアニメに、「雨に気をつけてね、夢・花火」なんて業の深い『オープニングテーマ』はないでしょう(笑)
 あと、「ウィッチブレイド」能天気な新テーマとか。

 アニメ側・音楽側、お互いの為に不幸だ。


「げんしけん」

 これもBOX安売りしてたので。

 アニメ化した意味がよくわからない。

 原作自体がアニメ向きであるとは思えないので、そもそもアニメ化という企画自体が良かったのかどうか。
 例えば構成の横手美智子などは達者な人(達)だと思うのだが-「エアマスター」なんかいい仕事だった-、スタッフの努力が成功しているとは残念ながら思えない。

 原作アリの作品というのは、原作に対する価値の付与とか、別の価値の提供みたいな役目を果たしていないと評価しにくいと思う。

 原作に対する価値の付与という意味では、「原作そのまま」が素晴らしかった「蟲師」という例がある。が、アレはそもそも原作が30分アニメと親和性が高かったわけで(原作とアニメを見比べてみると絵コンテを読んでるみたいだ)、「げんしけん」とは作品の質が異なる。

 「げんしけん」の場合、「原作そのまま」というわけにはいかないだろう。フィクションとしての誇張はあるにせよ「オタクの日常」を描いているわけだから、ストーリも波乱万丈つーわけでもないし、絵柄もおとなしめ、非日常的なアクションもギャグも使えないわけだから。

 「げんしけん」と同じ横手美智子つながりだと、ちょっと前に「苺ましまろ」つーのがあったが(こっちは横手美智子は脚本で参加)、こちらは良作。
 ただの「ヲタ向けのロリアニメ」だなんて思ったら大きな間違いである。ま、確かにロリヲタ向けではあるのだが。

 原作のオフビートぐあいを上手くマイルドにして、テレビに収まるシチュエーション・コメディとして仕立ててある。その意味では原作とは異なる価値の提供に成功しているように思う(OVA化の計画があるそうなので、テレビ放映という箍が外れた場合にはどうなるかわからないが)。

 「げんしけん」の場合、「対原作」という観点でいうと、どっちつかずの印象が拭いきれていないように感じた。端的に言えば「原作読んでりゃアニメは見なくてもいいかなぁ」つーことで、次回予告がいちばん面白かったのは困ったものだ。
 ま、原作読んでる人間の感想なんで、ピュアな目で観りゃあそうでもないのかもしれんが。
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by SIGNAL-9 | 2006-08-25 12:42 | 読んだり見たり
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