「顧客提訴 反響よぶ会社の訴訟支援」

 社員と顧客との係争を会社が支援、という珍しい事件なので注目を集めているようだが。
 ネットを眺めてみると、その『構図』にきな臭いものを感じた向きもあるようだ。あちこちのブログを流してみると、以下のような疑問点が挙げられていた;

  1. 事件発生が2005年2月だが、提訴日が2006年7月31日。1年以上前の事件を何故今頃?
  2. 「在日コリアン人権協会」という団体が発行している『liber~リベール~』という機関紙の 117号 4月号(2006年3月25日発行)にこの提訴の特集が組まれている。
  3. 個人間の民事訴訟なのに、なぜマスコミへ流れたのだろう? 会社がニュースリリースしたわけでもないようだが。
  4. 公の場所での発言でもないのに新聞への謝罪文の掲載を求めているのは何故?
報道の初期段階では「訴状などによると」と告発側の発言しか出ていなかったが、

顧客提訴 反響よぶ会社の訴訟支援 東京新聞 によると、
訴状などによると、昨年二月、徐さんはマンションの排水管詰まりの緊急工事報告書と今後の改修工事の見積書を持ってマンションオーナーの被告男性方を訪問。ハングル文字と漢字、カタカナの読みがなが入った名刺を見た被告男性は「積水ハウスという看板とこの名前を一緒に載せるとはけんかを売っているのか」「ようこれで商売するな」などと約二時間、差別的発言を続けたとしている。

 これに対し、被告男性は「差別意識に基づいて言ったことではない」と反論する。

 男性によると、「二、三万円の工事と思っていたら、最初二十五万円を請求された。ネズミが一階の空き店舗の床下から石を運んでいて、一、二カ月後にはまた詰まるので、五十万-百万円の改修工事が必要と説明された。金額が法外だと思ったし、説明にも非常な疑念を持った」という。

 名刺については「読みがなが小さくて見えず、『じょさん』とお呼びしたら、『違う』と言われて何を言っているのか分からなかった。そこから(表記を)どれか一つにしてほしいと言った。改修工事も断ると言っても聞いてもらえなかった」という。提訴を「人権で圧力をかけて自分の言う通りにさせる商売のやり方」と批判。両者の主張は全面的に食い違っている。

 積水ハウスは「勤務中に生じた事案であるため、当社としても先方と折衝し円満解決を試みましたが、解決に至りませんでした。(徐さんに対する支援は)雇用管理や社会的責任という観点から行っています」と公式にコメント。同社の山口英大広報部長は「従業員を会社が守れなくて誰が守るのかということです」と補足する。
被告男性側に立って考えれば、配管の詰まりの修繕程度で25万円の請求だの、「ネズミが一階の空き店舗の床下から石を運んでいて、一、二カ月後にはまた詰まる」(そもそも、こんなことってあるのか?)などという怪しげな理由で50万なんて見積もってこられりゃあ、怒り出しても当然なのではないか。

 本当に差別発言があったのかどうかは定かではないが、『喧嘩』の最中の発言(おまけに「勤務中に生じた事案」=自分のトコの商売に起因するトラブル)を「人権」に結びつけて訴訟というのは、大人気ないし税金の無駄遣いというのが正直な感想である。さらに「新聞に謝罪広告」だの「人権協会」による援護射撃だのでは、ある種の『キャンペーン』と取られても仕方ないような気もするが。

 少なくとも俺は、この記事を読んだ限りでは被告男性側に味方したくなっちゃたな。

 積水ハウスの営業マンと話をするときには録音機常備が必要というわけかねぇ。
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by SIGNAL-9 | 2006-08-08 14:41 | 奇妙な論理 | Comments(0)
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