東京新聞記事「謎多き『堀江メール』」を嗤う

東京新聞 6月22日付け記事「謎多き『堀江メール』」
 あのメールは本物か、偽物か-。ライブドア前社長の堀江貴文被告が、自民党の武部勤幹事長の二男に3000万円を振り込む指示をしたとされる電子メールについての真贋(しんがん)論争が続いている。自民党は偽物と決めつけ、民主党は「信ぴょう性が高い」と強気を崩さない。が、ここは党派の思惑と離れ、中立の立場から、メールの内容や形式などを検証してみたい。 (政治部・篠ケ瀬祐司、金森篤史)
東京新聞の説
  1. 二十日に自民党の平沢勝栄衆院議員が公表した民主党と同種のメールコピーの末尾の署名「堀江」の前に、この記号がついていた。
    「@〇〇」という表記は、「〇〇」という場所や所属を表すことがある。側近で構成する「堀江チーム」に所属する一人が、メールを代筆したとすれば、「文章表現が違う」ということも説明がつく。

  2. このメールは第三者によって転送された可能性がある。公表されたメールの本文部分を注目すると、行頭がやや右にずれていることが分かる。
     これは、メールを転送すると左端に引用符がつくことから「引用符を消したため、ずれが生じた」(専門家)という見方が有力だ。転送メールだとすれば、送信者は第三の人物になるので、情報源を隠すために民主党が発信元を伏せたことも理解できる。

  3. 送信日時が不自然だとされる問題も「時間は操作できる」「選挙カーの中からでもメールは送信可能」などの指摘があり、偽物とする決定打にはなりえない。

 …とまあ、2ちゃんねるあたりで挙がってる内容をコピペしたような記事である(笑)

側近で構成する「堀江チーム」に所属する一人が、メールを代筆したとすれば、「文章表現が違う」ということも説明がつく。
 つかへん、つかへん(笑)

 そもそも「@堀江」と記載されているというのは民主党が提示したメールではなく、相対する立場の自民党の平沢議員が出してきたものだ。
 この論法は「両方がおなじもの」であるという前提が成立しなければならない。この前提の証明はいったいどこにあるのか? 平沢議員が「同じものだ」と言っているから? ではなぜ同じ平沢議員が「これはガセ」としている意見は採用しないのか?
 都合のいい「証拠」だけ採用すればどんなことでも「証明」できる。
堀江被告からのメールだとすれば、「From」の後には、堀江被告のメールアドレスが入る。それを公開すれば、メールの信頼性は一気に上がるはずだ。
 ならへん、ならへん(笑)

 送信者詐称なんざ珍しくも無い。東京新聞にはアドレス詐称のウィルスメールやSPAMは送られていないんですかね。それはそれで寂しい会社だなぁ(笑)
 未だに民主党からは、Receivedなどのヘッダの付いたメール本体とか、エンベロープなど確認できる MTA のログとかは提示されていないではないか。ただ紙に打ってあるものだけで「信頼性は一気に上がる」?
 そんなんだったら、俺の手元にFrom欄にビル・ゲイツのメアドの入った「バイアグラ買わないか」ってメールがあるけど公開しようか(爆)
このメールは第三者によって転送された可能性がある。公表されたメールの本文部分を注目すると、行頭がやや右にずれていることが分かる。
 「引用符」をわざわざスペースを上書きして消した…ということ? 削除したんじゃなくて? 削除する方が簡単なような気がしますが。むしろ、引用記号をスペースにしてあるメーラーで…という方が説得力があるような気もしますがね。

 まあ、仮に「引用府」を削除したものだとしても、イコール「メールが転送されたもの」でイコール「送信は第三者」でイコール「情報源を隠すために民主党が発信元を伏せた」というのはかなりの論理の飛躍だ。
 「かもしれない」の四段重ねでは、説得力が皆無である。
 さらにいえば、東京新聞のお説のように転送されたものとすると、このメールを「真」とするためには、途中で引用符以外は改竄されていないという証明をしてもらわないといけなくなりますが(笑)
送信日時が不自然だとされる問題も「時間は操作できる」「選挙カーの中からでもメールは送信可能」などの指摘があり、偽物とする決定打にはなりえない。
 俺も一部テレビの「そのときホリエモンは選挙活動中で」みたいな話を「メールの仕組みを100万年勉強してからモノを語れや」とツッコみながらみていたクチだ。 時間があてにならないのはそのとおりだと思う。
 受発信に係わった機械が全部 NTP で時間バッチリ…なんてことはこの「メール」と称する紙の字面からはわからない。

 だが、そこから何故「偽物とする決定打にはなりえない」という結論が出てくるの? 単にこの「メール」には証拠能力皆無ということの確認でしかないでしょうが。
 そもそも「時間は操作できる」を認めちゃったら、メールが「真」である証明にならないでしょ(笑)

で、東京新聞の結論は
結局、これまで明らかになった情報では、専門家でも真贋を判定しきれない。この議論は、二十二日に行われる小泉純一郎首相と前原誠司民主党代表の党首討論でも繰り広げられるとみられる。しかし、一枚の紙をめぐって神学論争を繰り広げても、真相が明らかになる可能性は低い。民主党は新たな情報公開に努め、自民党も国政調査権の発動も含めて解明に協力する姿勢を見せることが、問題解決にはよほど早道となる。
 おいおい、なんでそういう結論になるの?

 真贋判定不能のようなシロモノで、一般民間人を国会という公の場で告発したのは民主党の側である。

 そもそも、東京新聞がここで言ってる「真相」というのはいったい何なのか? メールの真贋? 「真」であるという証明を行うべきは民主党であり、自民党が「国政調査権の発動も含めて解明に協力する姿勢を見せる」必要などないというのが普通の考え方だ。

 「そうでなくて、国会の空転を神学論争で費やすにはマズイので、自民党も実務的に協力しろ」って事か? そうすると今度は怪文書を根拠にして個人の口座を好き勝手に調査できる前例を作ることになるが、東京新聞的にはそういうことを主張しているのか?

 まさか「真相」というのは「タケベはホリエモンにカネ貰ってるに決まっている」ではあるまいな? それこそ「中立の立場」などどこへやらの、予断に満ちた偏向した立場だ。

 民主党の元党首の兄弟がやってる新聞社の記事の中立性を信じろというのなら、政治家の次男が「無関係です」といってるのが信じられないことがあるでしょうか(笑)

 この記事には稚拙なトリックがある。

 それは、問題を「あのメールは本物か、偽物か-。ライブドア前社長の堀江貴文被告が、自民党の武部勤幹事長の二男に3000万円を振り込む指示をしたとされる電子メールについての真贋(しんがん)論争が続いている」、すなわち、このメールの「真贋を判定」すること、としているところだ。

 実際には「真か贋か」と、民主・自民両党に問われているのではない。「真か」ということだけが民主党に対して問われているのである。

 以上、問題の認識の点でも、論の立て方の点でも稚拙きわまりなく、新聞記事として評価に足るものではありません。篠ケ瀬君と金森君、落第点ですので再提出を命じます(笑)
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by SIGNAL-9 | 2006-02-22 13:07 | 奇妙な論理 | Comments(0)
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