一般ゴミから放射線 汚染源はなんだろう?

都内の家庭ゴミ焼却灰から放射性物質 8000ベクレル超、一時保管へ 2011.6.27 23:30 産経
東京都と東京23区清掃一部事務組合は27日、一般家庭ゴミなどを処理する23区内の清掃工場のうち、江戸川清掃工場で発生した焼却灰から、1キログラムあたり8千ベクレルを超える放射性セシウムが検出されたと発表した。同組合によると、灰はフィルターで集められ、運搬時などは密閉しているほか、施設周辺の空間放射線量の測定結果からも、外部環境への影響はないとみている。

清掃工場から発生する灰には、焼却後に焼却炉の中にたまる「主灰」と、焼却時にフィルターなどに集められる「飛灰」がある。

 今回、1キログラムあたり8千ベクレルを超える放射性セシウムが検出されたのは江戸川清掃工場の飛灰で、9740ベクレル。同工場の主灰や、ほかの清掃工場の飛灰、主灰は8千ベクレルを下回った。
 東京23区清掃一部事務組合の放射能測定結果及び焼却飛灰の一時保管について(PDF)をみると、またしても色々疑問が。
  1. 焼却炉の底に残った灰(主灰)と濾過式集塵器などで集めた排ガス中の煤塵(焼灰)の比率を見てみると、最低1:5(葛飾)から最高1:38(有明)まで大きくばらつきがある。
     これの原因は何なのだろう。 
     焼却温度の違い? それとも濾過式集塵器の性能?


  2. 下水スラッジプラントの記録ではよく判らなかった排ガスのトラップ状況の数字が出てきたのは一歩前進だが、トラップした「残り」の数字がないので、相変わらず収支が不明である。
     この間も書いたが、煙突が高くて排気温度が高ければ、排ガス中に含まれる物質はかなり高く昇るんではないか(ちなみに葛飾清掃工場の煙突は高さ130メートル)。
     「大丈夫漏れてない」には、煙突の出口で測った数字が必要なんじゃないか。
     (個人的には、水銀とかダイオキシンとか、放射性Csなんかよりもっと直接的にヤバいものに対処してるのだからあまり心配してないのだが。もっとも、このトラップした数字を見ると、元がもっと高濃度の汚泥焼却の方はもっとスゴい数字なんじゃなかろうかとちょいと心配-処理システムの維持という観点で-にはなる。)


  3. そもそも元の汚染物はなんなのだろう。
    主灰の段階でもっとも高濃度な葛飾を例に取ってみても1290Bq/kgなので微量(減容率10%と仮定して130Bq/kg。バナナのK40と同じくらいか)だが、東京中に散らばった清掃工場でまんべんなく検知されているということは、どこの場所からでもまんべんなく排出されるゴミなのだろうか。
     普通の家庭のゴミ(可燃ゴミ)に付着した分だけでこんなに出るものなのかなぁ。
    廃プラ焼却による周辺大気の汚染(PDF)、こちらの資料によると、23区の可燃ゴミの組成(平成20年の集計)は、紙類が43%、塵芥(生ゴミとか)が35%、繊維が5%、木や草が9%。
     今まで得られている知見から単純に思いつくのは「草木」だが…。

 まとめると、下水汚泥の話と同じなのだが、相変わらず収支が不明である。

 「施設周辺の空間放射線量の測定結果からも、外部環境への影響はないとみている」という言い分にどの程度納得感があるかは人それぞれだろうが、俺が上司だったら報告書を突っ返すだろうなぁ。

 つーか、まあ、東京都が責任を持って「再飛散はしてないし、東京はそもそも安心」と言ってるわけだから、俺たちとしては今まで通りに生活するしかないのだが。
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by signal-9 | 2011-06-28 13:46 | 東電災害
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