「都内における空間放射線量の測定結果について(第1報)」

都内における空間放射線量の測定結果について(第1報) 平成23年6月16日 福祉保健局
(Excelとかで読ませるならこっちの方がいいかも。都内における各地の空間放射線量の測定結果 (2011年6月15日測定

 TCS166(エネルギー補償/γ線用. NaIシンチ、誤差±15%)で30sec * 5回の平均。
 詳しい仕様はこの結果を受けた中野区のページなどに記載されている。

 新宿百人町のフォールアウト前の数値が 0.0345μGr/hなので、事故前の数値がこの程度だったとすると、原発で嵩上げされて1.2~2倍になったと。

 まだデータがそろっていないが、初期から比較的信頼性の高いデータを出してくれている放射線・原子力教育関係者有志による全国環境放射線モニタリングとも整合性があるようにみえ、これら先行計測で示唆されていた「東京23区は東側の方が相対的に高め」という傾向は見えつつある。
 別紙になっている地図で、東東京地域が出そろえば、明瞭になるかと思う。つーか、4kmメッシュだとわかるのはそんな「傾向」くらいなんじゃないだろうか。

 で、ちょっとこの先を予想しておくと;
  1. この4kmメッシュを埋めてみると、相対的に高い地域が東東京などにあるのがわかる

  2. 「高い」地域の住民から、もっとメッシュの細かい調査が要求される

で、東京都は当初計画通り「計測器貸し出すからもっと細かくは区市町村で調べてちょ」ということになるのではあるまいか。

 すでに独自計測に踏み切った区は対応できるかもしれないが、新宿百人町の数字に依拠しきっている江戸川区とか、大丈夫なのかねぇ。

 ちなみに東東京地域では墨田区1kmメッシュで17カ所、保育園・学校等111カ所の測定を予定している。台東区は、空間線量測定は3カ所と少ないが、プールの水と砂場の核種別分析を行っている。

 役所がこういう「姿勢」を見せてくれるだけでも、区民の方の安心感も違うんじゃ無かろうか。

 もう一ヶ月以上前から言い続けてるのでいい加減書き飽きたが、現時点で「心配している都民」が考える「リスク」が、この4kmメッシュに収まってるとは思えないんだよなぁ。「心配している都民」は東京都区部のほとんどの「空間線量」は、事故前に比べて高くはなってるけど、ヤバいレベルではないということくらいは同意できてると思うんだけど。


 およよ、と思ったのが、福島県以外の学校・幼稚園・保育所等における放射線量の安全基準の早期設定を求める緊急要望について(生活文化局、福祉保健局、教育庁)
1. 学校・幼稚園・保育所等における放射線量の安全基準値を早急に策定し、公表すること。
2. 安全基準値を超えた場合の対応策を示すとともに、その対策等に要した費用については、国が全額負担すること。
この「緊急要望」が6/14付けで東京都が国に出されている。

 例えば下水汚泥の問題について、俺のごとき素人でも4月中旬段階で思いついていたのに、東京都が国に緊急要望したのは6月6日だった

 別に問題を認知していたのが遅かったわけではなく、東京都は4月25日~26日に独自計測していた。
 ところがその結果を公表したのは5月12日。
 こんなに期間が空いているのは「平成23年5月12日に原子力災害対策本部が『「福島県内の下水処理副次産物の当面の取扱いに関する考え方」について』を公表したことを受け、以下のとおりこれまでの測定結果をお知らせします」、つまり国の基準がなかったから情報を公開していなかったわけだ。

 それに比べると、この「学校・幼稚園・保育所等における放射線量の安全基準」はミョーに動きが早いぢゃないか。
 東京は調べるまでもなくそもそも「安全」だ、というのが東京都の公式見解なんじゃなかったのかねぇ。安全だったら基準なんて必要ないじゃん。

 まさか、今回の調査で、緊急要望を出さざるを得ないようなトコロが見つかりそうだから…ではなかろうなぁ(爆)。
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by signal-9 | 2011-06-17 18:05 | 一般の話題
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