「とりあえず」の重要性

郡山市立橘小学校の試み。

橘小校内放射線値報告6・7(PDF)
、北校舎の1 階は中庭からの影響で他の教室に比べて線量が高くなっていました。そこで、水による放射線の遮へい効果を利用し、水を入れたペットボトルを壁のように並べて教室に侵入する放射線をさえぎろうと計画しました。(職員の間では「新ヤシマ作戦」と呼んでいます。)
皆様のご協力により、おかげさまで、約500 本!のペットボトルが集まりました。さっそく、ペットボトルに水を入れて水の壁を作ったところ、以下のような効果が表れました。
このように教室平均で約50%の低減効果が表れました。特に窓側では約3 分の1に!確かな効果が表れました。皆様のご協力に感謝いたします。
中庭の表土を入れ替えるのが最も効果的なのでしょうが、実現までにはしばらく時間がかかりそうです。現在できることを工夫しながら、少しでも放射線量を少なくしていきたいと思います。
  恥ずかしながら俺は「福島の学校の窓ガラス全部、放射線遮蔽用の鉛ガラスに変えちゃうとかできんのか」「ヤバいところは放射線遮蔽コンクリートで固めてしまえないのか」なんてコスト的に現実的でない空想ばっかりしていたのだが、「水」でもかなりイケるというのは予想外だった。

ハードSF作家の野尻抱介氏が追試されたところ
意外にも、厚さ12cmの水で線量は1/2~1/3に。環境放射線は高エネルギーのものが多いので容易に遮蔽できませんが、セシウム起源のものはかなり容易に遮蔽できるようです。

137Cs,134Csから出るγ線の遮蔽はわりと容易。遮蔽物は水でも鉄でも石でもよくて、質量の問題。1平方cmあたり120gで1/2から1/3ぐらいになった。
とのことである。

 もちろん、上のPDFでも記述されているように、本対策として校庭の表土除去を実施する上での話(すでに実施されているようだ)だが、「現在できることを工夫」=「とりあえず」の対策としては、コストパフォーマンスという観点から興味深い試みである。

 そしてこの とりあえずの対策 というのは、結構重要な視点だと思う
 「基準が決まってないので何もしません」だの言ってる間も被曝は待ってはくれないのだから。

 そして、結果論ではあるが、この「小気味よさ」は勇気を与えてくれる。
 市井の市民の創意工夫でも、できることはいろいろありそうだ。
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by signal-9 | 2011-06-14 16:05 | 東電災害
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