調べてないのなら「風評」もクソもない。

<放射性物質>農産物、3割の市町村未検査 定点観測を優先 毎日新聞 5月20日(金)15時0分
福島第1原発の事故を受け厚生労働省が農産物などの放射性物質の検査を求めている11都県の自治体のうち、約3割にあたる146市区町村が5月中旬までに検査を一度も実施していないことが分かった。同一地域での定点観測を優先したり、検査機関の処理能力に限界があるためで、厚労省は「検査しないと風評被害が起こりかねない。なるべく早く全自治体で実施を」と呼びかけている。
食品中の放射性物質の検査が未実施の市区町村数 (5月13日までの集計分)
福島  0 (原発周辺自治体などを除く)
茨城  8 (取手市、竜ケ崎市など)
栃木  5 (那須町、益子町など)
群馬  7 (桐生市、嬬恋村など)
宮城  0 (被災自治体などを除く)
山形 22 (米沢市、鶴岡市など)
新潟 13 (十日町市、阿賀町など)
長野 14 (飯山市、軽井沢町など)
埼玉 51 (春日部市、飯能市など)
千葉  2 (鋸南町、神崎町)
東京 24 (町田市、あきる野市など)
荒茶:検査要請 産地続々拒否へ 毎日新聞 2011年5月20日
厚生労働省が、生茶葉を乾燥させた「荒茶」の放射能検査を東日本の14都県に求めた問題で、神奈川、埼玉、栃木の3県は19日までに、検査をしない方針を決めた。静岡県の川勝平太知事も18日、検査要請に応じないと表明しており、産地自治体の反発が広がっている。

 荒茶は生茶葉に比べ放射性セシウムは5倍以上に濃縮されるが、厚労省は生茶葉、荒茶とも1キロ当たり500ベクレルと同じ暫定規制値を設定している。「足柄茶」の産地である神奈川県は「今の規制のままでは、生茶葉で規制値を下回っても、加工段階の荒茶では上回るという矛盾が生じる。湯に溶けだすセシウムは生茶葉の数十分の1で、飲む状態に合わせた規制値に改定すべきだ」と指摘、新たな規制値が示されるまで荒茶の検査は実施しない意向だ。「狭山茶」で知られる埼玉県も「現在の荒茶の規制では茶の産地は壊滅する」としている。

 「奥久慈茶」などで知られる茨城県は最終方針を決めていないが、19日時点で検査に応じていない。
放射能不安 流通している食品は安全です
内閣府食品安全委員会専門委員の唐木英明さんは科学的な食品安全の専門家として、「今回の暫定基準値に示されたセシウム5mSv(ミリシーベルト)/年、ヨウ素2mSv/年という値は安全性を示すもので、この基準を超えた食品は産地から外に出ません。ですから流通に出回っている食品は絶対に安全です」と冷静な行動を呼び掛けています。
そもそも調べていないのに「流通してないから安全」とはこれ如何に。

そういえば、出荷自粛サンチュが出回った件で、
グリーンファームの杉藤和夫社長は朝日新聞の取材に、「あくまで自粛で、出荷が禁止されていたわけではない。自分で問題ないと判断した」と説明。
まあ、確かに「出荷自粛要請」は「出荷停止」ぢゃないわけだからな。

 クドいようだが、俺は過剰にゼロリスクを求めることは百害あって一利無しだと思っている。

 一般的な食品の暫定基準値500Bq/kqというヤツは、かなり悲観的に見積もっても、俺にとってはさしたるリスクになるとは思っていない。
 Cs137 500Bq/kgだったら、1日3キロずつ喰っても実効線量で8mSv/yくらいだ(ストロンチウムが10%程度含まれているとしても、リスク的にはさして変わらない)。
 実際上は、飲食物全部が500Bq/kgなんてことはなかろうし、普通一日3キロも飲み食いしないし、生物学的半減期もあるしで、もっとずっと低い値になるだろう。
 これは「俺」にとってのリスク評価なので、別に他の人に押しつける気はないし、正当性を主張する気もないが、俺は今のところ特に産地とか気にしないでバクバク喰っている。

 だがこういう議論は、暫定基準値が守られており、それ以上のものが流通していない前提での話である。

 その前提が担保できないのであれば、リスクの高いモノが流通しているという前提(だって、500Bqなのか5万Bqなのか判断が出来ないのだから)で消費行動を決定するのは不合理とは言えないだろうし、それを「風評」と切り捨てることもできないだろう。
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by signal-9 | 2011-05-23 17:57 | 東電災害
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