都税納税の妥当性を疑いつつある今日この頃。

下水処理における放射能測定結果 東京都下水道局 5/12

焼却した後の焼却灰の値(全β測定)。
 南部スラッジプラント 4月25日 15,000Bq/kg
 東部スラッジプラント 4月25日 16,000Bq/kg
 新河岸水再生センター 4月25日 24,000Bq/kg
 ちなみにそれぞれの場所は水再生センター一覧によれば、
 南部スラッジプラント:大田区城南島5-2-1 (中央卸売市場大田市場のそば)
 東部スラッジプラント:江東区新砂3-8-1 (夢の島公園のそば)
 新河岸水再生センター:板橋区新河岸3-1-1 (中央卸売市場板橋市場のそば)

浄水場発生土の放射能測定結果について ~第78報~  東京都下水道局 5/13

 4/27断面で、金町浄水場の浄水場発生土はヨウ素 2,440Bq/kg、セシウム 6,570Bq/kgであり、朝霞など他の浄水場と比較するとかなり高い。また時系列で見ると、4/14に計った値より4/27の方が、セシウムに関しては朝霞を除いて増えている(ヨウ素は減衰分もあるだろうから、量としては単純な比較は出来ないだろう)。

ということは、今も水流と共に放射性物質が移動していることを疑わせる。

上水道-下水道とも汚泥に関しては、おそらく設備によってかなり違うだろうが、一般的に、沈殿→脱水→焼却 という形になっているだろうから、
  1. 上ずみ水でどのくらい上水化・下水なら放流された(されている)のか
  2. 焼却による再飛散の状況
  3. 処理経路上の汚染の状況
あたりが気になる。

1に関しては、公表値を信じるなら、4/26以降、新宿の蛇口のところではセシウムは0.2Bq/kg未満ということになるので、既存の沈殿処理によって多くがキャッチされていることが期待できるのかもしれない。

2に関しては、根拠になるような数字が見あたらないので、よくわからない。
南部スラッジプラントの資料だと「脱水汚泥(高分子系凝集剤を添加したもの)を約850℃で瞬時に焼却」・「脱水汚泥と比べて重量比で約4.5%の灰に減量化」とあった。
元の脱水汚泥の汚染度が判れば、焼却によってどれぐらい濃縮されているのか=どれくらい濃縮されなかった=排ガスに混入したのかの見積もりができそうな気もするのだが(仮に減容率は100:4.5=22倍だとすると、24000/22で、汚泥が1091Bq/kgなら収支があう。上水道の汚泥と比べるとこの数字はちょっと低すぎるような気がする)

 ひとつの参考として、福島県の下水道の終末処理場等における環境放射線モニタリング調査結果 〔(5月2日~4日)調査分〕について (PDF:155KB)(23.5.8更新)会津若松市下水浄化工場での測定結果(5月3日調査)をみると、汚泥焼却施設の敷地内から再飛散はしていないようにみえるが、敷地内の線量の最大値と最小値にけっこう幅があるのが気にかかる。単なる測定上のぶれなら良いのだが、気化したセシウムが空気中を漂っているから測定値がバラつくという可能性はないのだろうか。

 俺の認識が正しければ東京都の焼却施設の煙突というのはかなり高いはずである。上の東京都下水道局の資料に依れば、東部スラッジプラントの煙突は150mだそうだ。 万が一排ガスに気化したセシウムが高濃度で混ざっていたとしたら、かなり遠方まで散る可能性は無いのだろうか。

既存の排ガスの冷却-フィルタなどで、ある程度キャッチできていることを期待してやまない。

 さて、こういう場合、インプットとアウトプットの調査を網羅的に行う(どれだけ入ってどれだけ出たか)のが基本だと思うのだが、汚泥や焼却灰というアウトプットはあるのに、「排ガス」に関しては触れられていないのは何故なのだろう。

 東京都下水道局のページにはこんな記述がある。
平成23年5月12日に原子力災害対策本部が『「福島県内の下水処理副次産物の当面の取扱いに関する考え方」について』を公表したことを受け、以下のとおりこれまでの測定結果をお知らせします。

(参考)
原子力災害対策本部が示した、平成23年5月12日付け『「福島県内の下水処理副次産物の当面の取扱いに関する考え方」について』によると、「脱水汚泥のうち、10万Bq/kgを超える物など測定された放射能濃度が比較的高いものについては、可能な限り、県内で焼却・溶融等の減容化処理を行った上で適切に保管することが望ましい。なお、焼却灰については飛散防止のため、容器に封入する等の措置が必要である。」とされています。
と記載されている。

 つまり、
  • 測定されている値が全部すぐに公表されるわけではない
  • 汚泥は今まで通り焼却処分する=燃やした残りが高汚染だったら保管
ということであろう。

 まさか「排ガス」に関する基準・方針がないので、調べているけれども発表してないんじゃなかろうな、と邪推してしまう。元資料である福島県内の下水処理副次産物の当面の取扱いに関する考え方についてを見ても焼却処理に伴う一方の生成物である灰に関する言及はあるが、排ガスに関する直接の言及はないようだ。

朝日新聞5/15付け朝刊に近畿大山崎秀夫教授(環境解析学)が行った首都圏の土壌のセシウム濃度の調査が載っていた。(Bq/kg)
東京都千代田区二重橋横       1904 4月10日
東京都千代田区皇居東御苑天守閣跡  1311 4月10日
東京都中央区築地          1147 4月10日
東京都江東区亀戸          3201 4月16日
埼玉県朝霞市荒川土手         484 4月10日
千葉県千葉市千葉モノレール天台駅前 1327 4月11日
千葉県千葉市JR千葉駅前        358 4月14日
千葉県館山市             127 4月20日
茨城県神栖市             455 4月20日
福島県福島市光が丘         27650 3月19日
 同記事によると、東京都は未だに土壌汚染に関しては調査していないのだそうだ。

 東京都に対して税金を納めていることの妥当性を疑いつつある今日この頃である。
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by signal-9 | 2011-05-16 13:00 | 東電災害 | Comments(0)
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