いい本屋・ダメな本屋


 本を読むのは好きだ。

 「趣味=読書」なんて大層な事を言い張る度胸はないが、各種統計の平均値から客観的に判断する限り、いわゆる「本好き」には分類されると思う。

 ところで「読書」というのは、単に目的の本を読むという行為だけではなく、ブラリと立ち寄った本屋で本を漁る楽しみ、みたいなものも含まれているのではないか(「今日の早川さん」でもしばしば書店めぐりがテーマになってるね)。

 単に目当ての本を入手したいのであれば、通販や、最近はオンライン書店という便利なものもある。俺も購入時の気まずさを軽減したい場合(爆)にはよく利用する。

 だが、発見の過程も含めた読書を楽しむためには、やはり本屋さんである。

 例えば、たまにしか行けないが千駄木の往来堂書店なんか、好きな本屋のひとつである。
 町合いの小さな書店なのだが、特に人文系の書架がまるで店主の御自宅の本棚のようで、中々に趣味的な品揃えである(笑) この「趣味」に共感できる人にとっては、オンライン書店などではなかなか味わえない「本を漁る楽しみ」が味わえる。

 こういうやり方、他人事ながら商売としちゃあ大変だろうと思うのだが、ガンバってほしいものだ。

 逆にどうにも好きになれないのが、特に名を秘すが、○の内○AZ○にある、○善。これくらい伏字にしておけば特定できないよな。

 ここは俺基準ではダメダメである。

 まずもって書架が高すぎる。

 本屋の書架は、背表紙をきちんと読めて、手を伸ばせば取れるように、せいぜい2メートル程度(30センチ×5~6段)であるべきと思うのだ。現に、ある種の古書店のようなヘタに漁られると困るような場合で無い限り、大抵の書店-大型書店を含めても-ではそうなっているのである。

 ところがここの書架は、アンドレ・ザ・ジャイアント仕様としか思えん。老眼近眼チビ車椅子は対象外つーわけでもなかろうが、並べ方に「買ってもらおう」という意識が見えないのである。「ビルの天井が高いから書架も高くしました」的な芸の無さである。踏み台が置いてあるからいいだろう? メンドくさい上に、落っこちてケガしたらどうするのだ(笑)

 いったん気に入らなくなるともうダメで、お客が本を漁ってる脇で「失礼します」の一言も無く本の整理を始める店員とか、本の並べ方に思想性を感じられない(笑)とか、どうも余程のことが無い限りこの店でじっくり本を漁ろうという気が起きない。

 唯一褒められそうなところがあるとすると、店内のそこここに設置してある検索端末くらいだが、目当ての本の所在がわかっても、それが棚の上の方だとガックリくるうえ、ここで言ってるような「漁る」楽しみにはあまり向かないシステムである。

 そんなこんなで、近所にある同系統の大型書店と比べても「ああ、この店は本が好きじゃあないんだろうな」と思わされてしまうのである。
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by SIGNAL-9 | 2008-11-07 16:50 | 読んだり見たり
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