久しぶりに自分用に作ったプログラムをひっそりと置いておく。 実行バイナリと説明書のダウンロードはこちらから。 ■ これは何か narou2epub.exe (以下 本ソフトウェア)は 「小説家になろう」の小説を EPUB形式の電子書籍に変換します。 ※「小説家になろう」は株式会社ヒナプロジェクトの登録商標です。 私は出先での時間つぶしにiPhoneのWebブラウザで「小説家になろう」 を読むことが多いのですが、概ねWi-Fiが使えない場所のため、スマホの モバイル通信量が馬鹿になりませんでした。 「自宅の固定回線のPCで電子書籍にしてiPhoneにコピーしとけば いんじゃね?」ということで作ってみました。 特別な機能はなく、iPhoneのiBookで読める最低限のEPUB形式に 変換するだけです。 また個人的好みによりいわゆるコマンドラインプログラムです。 便利な画面フォームとかありません。 この種のソフトウェアは既存の素晴らしいものがありますが、 本ソフトの特徴としては 素のWindows11環境で動作する、という ことでしょうか。別途JavaやRubyなどを入れる必要はありません。 ■動作環境 Windows11の.Net4.8環境(32ビット優先モード)用に作成してい ますので、それに準じる環境ならexeをコピーするだけで使える はずです。 ■ 使い方 (1) narou2epub.exe ファイルをパスの通ったフォルダにコピー してください。 (2) EPUBファイルはカレントフォルダに書き出します。 ですので適当なフォルダでコマンドプロンプトを開いて (フォルダを右クリックして「ターミナルで開く」とか)、 narou2epub <目次ページのURL> 【省略可オプションスイッチ】 で実行します。 <目次ページのURL>とは、例えばあの有名作品だと https://ncode.syosetu.com/n6316bn/ のように、https://ncode.syosetu.com/作品番号/ の 形式のURLです。 要はブラウザで作品の目次ページを開いて、アドレス欄を コピペしてください。 プログラムは目次ページから節(章?)の個別のURLを拾って、それら を順番に取得します。本文が長い作品だとそれなりに時間がかかります。 進行状況は逐次画面に表示しますので目安にしてください。 (3) 全ページを読み終わり変換が終了すると、 カレントフォルダにepubファイルが作成されているはずです。 そのファイルを適切な方法(iCloudでもiTunesでも)で iPhone(iBook)に転送します。 例えば私の場合、Googleドライブを使っていますのでepubファイルを Googleドライブにコピーし、iPhoneからGoogleドライブに自宅の Wi-Fi環境でアクセス、「アプリで開く」→「ブック」を選択、 という手順でダウンロードしておき、出先でiBookで読んでいます。 ■ オプションスイッチ 以下のスイッチがあります。 -y 横書きにします。デフォルトでは縦書きで出力します。 -a 後書き部分も取得します。本文と後書きの間はHRタグ(罫線)で分けます。 -t テストのため、先頭10件の本文だけ読んでEPUB変換します。 ■ 注意事項 1. このプログラムで 読み込むのはデフォルトでは「本文」の部分だけです。 前書き・後書き部分は読み飛ばしています。 私の好きな作品が後書き部分に脚注を入れてらっしゃるので後書き 部分だけは -a を指定することで追加で取得できるようにしました (6/27) 2. 各節の先頭には、その節名を挿入しています。 (目次の項目名をそのまま節の先頭にも表示しています)。 これはSigilなどのepubエディタで後で弄りやすくするためです。 作品によっては作者の方が御自分で同様の処置を行っている ものがありますが、その場合は節の名前が二重に表示されます。 ご了承ください。 3. デフォルトではごく簡便なCSSを使用しています。 不満がある場合にはCSSだけは上書きできるようにしてあります。 "Style.css"という名前のUTF-8ファイルがEXEと同じフォルダに ある場合はそのCSSファイルをそのまま使用します。 文法のチェック(Validation)などは一切行っていませんので ご注意ください。 事前にSigilなどで適用のチェックを行ったものを 使うことを強くお勧めします。 4, 挿絵に関してはいちおう対応していますがあまり巨大な画像だと 取り込みできない可能性があります。 また、なろう標準では挿絵にアンカーを持っていますが、 下手にネットワークアクセスさせないためにあえて潰してあります。 5.「ノクターン」「ムーンライト」のR18サイトは現時点ではページ構成が 「小説家になろう」と同じなので一応読み込めると思います。 ただし「ミッドナイトノベルズ」はページ構成が異なっているので 対応していません(というか私が使っていないので対応していません^^;) ■ その他 本ソフトウェアはフリーウェアです。 利用者はご自身の判断と責任に基づき、本ソフトウェアを無償で 利用してかまいません。 #
by SIGNAL-9
| 2023-06-04 19:24
| 拙作ソフトウェア
遅ればせながらガラケーからスマホに乗り換えたので最近めっきりTwitterづいてしまいブログは放置してたのだが、やはりある程度のテキストをまとめておくにはTwitterは不向きなのでこちらに備忘しておく。
かわ1020 @kawa1020 5月12日このツィートがきっかけで、Twitter上で論議が巻き起こっているようだ。 日本でもかつて狂犬病が猖獗を極めた時代がある、ということは既に忘れ去られているので、それを掘り起こしておくことは無駄ではあるまい。 一例として、報知新聞 (大正8)の「戦慄すべき狂犬の害悪」という記事をみると、当時の狂犬病の被害がどれほど酷かったよくわかる。 著者(弁護士 水野豊)が挙げている明治期の狂犬病被害を列挙すると;
俺自身は犬に思い入れがある人間ではなく、飼い主の気持ちはわからない。だが、その上でこの歴史を見ると、以下の様に思えるのである。
殊に犬は職業用の猟犬又は探偵犬を除きては大部分其飼主の愛着心を満足せしむる為めに飼養せらるるものなれば官庁などの取締を俟たず第一に飼主が公徳を重んじて被害なきを期せざる可からず然るに往々に自己の飼犬なるに係わらず他人に害を加うる時は自己の飼犬たる事を否定して知らざる真似を為す者の多きが如きは実に度す可からざる不徳と謂わざる可からず――猟犬や警察犬を除けば、飼い犬の大部分は飼い主の愛着心を満足させるために飼われているものである。「官庁などの取り締まりがあるから」ではなく、まずは飼い主が公徳を重んじて被害がでないようにするべきである。しかし往々にして自分の飼い犬であるのに他人に害を与えた時には「いや、私の犬じゃないです」と知らんぷりを決め込むものが多いことは実にもって不徳と言わざるを得ない―― 現代の我々もこの言葉を噛みしめてみるべきだと思う。 …読み返してみて補足したくなった。 俺は狂犬病対策には「イヌへの予防注射」+「野犬狩り」で万全とも最善とも思っていないことは言い添えておきたい。今だったらむしろネコやフェレットみたいな愛玩動物の方がハイリスクかもしれないし、いっそ人間に打った方がいんじゃね?という意見にも賛意は別にして理解は出来る。 だが現状、そういった他の手段が簡単に執れない以上、現状の方法を「飼い主の都合で」忌避するのはおかしい、とは思っている。 #
by SIGNAL-9
| 2015-05-18 15:58
| 古い話
ようやく帰国できたので、久しぶりに実家に行ってみたら、「テレビが映らなくなった!」と騒いでいた。
例のスカイツリー切り替えに伴う試験放送なのだが、ふむ、確かにNHK総合とテレ朝が映っていない。 実家はCATVの地デジパススルーなので、まったく心配していなかったのだが。 ちなみに実家はスカイツリーがかなり近くに見える、いわゆる強電界地域にある。 CATVのケーブルから供給されている信号は、東京タワーだろうがスカイツリーだろうが大して変わらないはずだ。だとすると、テレビまでの室内配線がスカイツリーからの電波も拾っちゃって干渉してるせいだろう、と見当を付けた。 見てみたら、屋内配線は全部古い3C2Vではないか。 『ああ、これが例の「電波が強すぎて映らない」ってヤツか』 アッティネータ噛まさないとダメ的な話だと思っていたのだが、こういうこともあるのだな。 動かせる小型テレビが一台あったので、試しに近所の量販店で、出来合いの5CFBのテレビケーブルを買ってきて、屋内配線と付け替えてみたら、ちゃんと映る。 で、総務省のデジサポに電話したら、CATV配信の場合はCATV局に連絡しろという。 「いや、そうだとは思ったんですけどね。ウチは難視聴地域対策のパススルー受けてるだけなんで、お金払ってないんですよ」 「その場合でもケーブル局です」 「そうなんですか? 原因は明らかなんですけど。こっちで工事手配とかしてもらえないんですかね」 「ケーブル局です」 イマイチ納得できないまま、案内通りCATV局にかけてみたら。 「オタクは難視聴地域対策で無料配信してるとこですね。だったら契約して頂かないと」 「いや、今までどおり、地デジだけ見られりゃいいんで」 「難視聴地域対策の無料配信でしたら、工事は有償になります。ご契約頂けば無償工事ですので、さっそくお見積もりを持って参ります。」 ぇえええええええええぇ?! どー考えても話がおかしいが、ここでゴネる方が時間のムダだったので、「あー、そうすか、じゃあいいです」と電話を切ってしまい、5CケーブルとF端子を買ってきて自分で屋内配線を引き直してしまった。 当たり前だが問題はバッチリ解消。 途中の古い分配機も付け替えたのでちょっとカネがかかってしまったが、それでも五千円くらいで済んだので、ゴチョゴチョ時間を浪費させられたあげく、ドタバタ工事をされるよりはマシだったと思うのだが、それにしても映るように「無償で工事」してくれるんじゃなかったんかい! カネ払ってないとはいえ、難視聴地域対策ってのは元は税金なんじゃないのか?! 広告付きの地上波見るのにわざわざ金を払えってか! まあ、これだけツリーに近いのならもうCATVのお世話にならなくてもいいだろうから(物は試しで余った同軸で「ハンガーアンテナ」作ってみたらほとんど問題なく受信できちゃう)、まだ有償だのなんだの言うようなら、とっととアンテナ立てて、早々にCATVにはお引き取り願う所存。 とはいえその前に、その筋にお恐れながらと訴え出るなど、ゴネるだけゴネてみようかなぁとは思ってるのだが(笑) #
by SIGNAL-9
| 2013-05-28 18:00
| 一般の話題
公私ともに立て込んでいるので、今日は小ネタである。
ラヂオ講演集. 第10輯 (東京放送局 編 大正14-15) 「東京放送局」というのは、今のNHKである。 初代総裁にかの後藤新平を頂き設立されたのが大正13年の11月、翌14年3月から本放送開始なので、この「ラヂオ講演集」というのはまさに黎明期の記録。 近デジにはその十編が収蔵されている。 ご家庭向けの話題から学術的な話題、時代柄の軍事関係の話題・アジ演説wまで、中々にバラエティに富んだ話者・内容である。後藤新平だの高田早苗だの北里柴三郎だの、著名人の「肉声」が記録されているので興味深く読める。 で、なんでわざわざ第10輯を取り上げるかというと、この「ラヂオ講演集」、話者によっては肖像写真が載っているのだが、こんな写真を発見したからだ。 江戸川乱歩若かりし日の写真である。 流行りのカンカン帽に蝶ネクタイ、白スーツ。 なかなかの伊達男っぷりではないか。 乱歩先生は明治27年(1894年)のお生まれなので、大正14年というと三十才前後。文壇デビュー直後、明智小五郎が登場する「D坂の殺人事件」や「心理試験」を書いた頃の写真だろう。 乱歩先生が日本の推理・SF・怪奇幻想小説分野に堂々たる足跡を残しておられる巨匠であることは言うまでも無いが、ご尊顔として印象に残っているのは、晩年の禿頭・眼鏡の写真、という人は多いのではないか。 少なくとも俺はそうだった。 こういう「発見」があるので近デジ漁りは止められないのである。 もう一個、小ネタ。 以前、近デジ本の「ラクガキ」について記事を書いたが、最近見つけた面白いラクガキ。 今の世の奇蹟(黒岩涙香 著 大正8) その扉と巻末で、またしても読者同士が場外乱闘w 「Y・I生」「政治家志望生」クンはよっぽど感銘を受けたのだろう、「実に貴い本だ」「実に不思議だ」「黒岩先生は偉い」「偉大なる教訓を得ました」と褒めそやしているが、一方で「何が不思議だ 面白くない」「何が偉大だ エラクない」「黒岩 さて、現代の読者なら先刻ご承知の如く、この本、黒岩涙香「著」となっているが、黒岩涙香を知ってる人ならご推察の通り、中身はウェルズの"The Man Who Could Work Miracles"(「奇蹟人間」)の その意味では、黒岩涙香的には誤爆、「おもしろくない」だの「凡夫」だのdisられててもいい迷惑という気がしないでもないが、まあ、 #
by SIGNAL-9
| 2013-04-24 15:36
| 読んだり見たり
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